こんにちは!  BlueBirder*Sです。

正月も2週間が過ぎ、

さすがにもうお屠蘇気分は抜けましたよねぇ?

えっ?まだ ?   アハハ・・・

お屠蘇は  あくまで  邪気を払い

延命長寿・健康を願って飲むもので

決して酔っぱらうほど飲むものではないのだそうです。

という私も お正月はついつい飲み過ぎてしまう方なので

お説教がましいことは言えませんけどね。

 

さてさて お屠蘇にも籠める新年の「願い」ですが、

みなさんも新しい 一年の幸を願って

初詣に出かけられたことでしょう。

その初詣では  お参りの前に

水屋の「柄杓(ひしゃく)」で手水を取りましたね?

今回は、その姿が「柄の長い柄杓」にも例えられた

森の中のかわいらしいやつ  「エナガ」をご紹介します。

エナガという和名は  全長 14 cm に対して尾の長さが

7-8 cm という 極端に長い尾をもつ体形が

柄の長い柄杓(ひしゃく)に例えられたことに由来していて、

江戸時代には 「柄長柄杓(えながひしゃく)」、

「柄柄杓(えびしゃく)」「尾長柄杓(おながひしゃく)」

「柄長鳥(えながどり)」などとも呼ばれていたそうです。

ね、長い柄(尾)でしょ?

 

「チーチー」「ツリリ」「ジュリリ」という

地鳴きとさえずりを発しながら群れてやってきて

ここかと思ったら  もうあちら、という具合に、

とにかくもうじっとしていない。

ちょこまかちょこまか  忙しく動き回って餌を求め、

群れで雑木の中を移動しながら

森や林をぐるぐると  周回しています。

14cm 前後の体長の内、  尾は  その半分を占めています。

 

体が7cm といったら  スズメと比べても随分小さいのですが

クチバシが極端に小さく て

その表情がまた   か~わ い~い!!

とにかく 愛くるしいんです!

 

ちょうど   綿を丸めたような モフモフした印象の体に

長い尾羽がついたような体形。

シジュウカラに 近い仲間 で   平地にも山地にもいて 、

繁殖期 の 3 月頃 には

コケを集めて木の枝に 球状 の巣をつくるんですって。

外側にクモの糸で   ウメノキゴケを貼りつけ て、

内部には鳥の羽 や 兎の毛など を敷く   という凝りようで 、

その 精巧な 「技術 」は、 まるで 「匠 の技」のよう 。

そうしたこともあってか

巧婦鳥(たくみどり)と呼ばれることもあった のだとか。

残念ながら 巣は   未だ見た事はありません・・・

繁殖期 の野鳥 は一般的にオスとメス で 番いに なりますが

エナガはこの時も群れのままでいて

ヒナには つがい以外の鳥もエサを与えて

子育てに参加するそうな。

まるで ヘルパー さんですね。

エナガの世界にも「互助精神」があるような

そんな 珍しい習性も持っています。

日本では北海道から九州までの平地から

低 い山地の林にいるのが このエナガ。

 

ちなみに日本でいちばん小さい鳥は

体重 5g前後の キクイタダキ(下写真)で 、

 

その次に小さいのがこのエナガ !!!

体重は   なんと 8 gほど しかありません 。

北海道にいるのが亜種シマエナガで、

顔に黒っぽい眉は 無く

真白 な顔 に黒い目が目立つかわいい姿をしています。

地鳴きや   さえずりが聞こえてきたら、

とりあえずその場にStay。

そっと佇み 「気配」 を 消して   その鳴き声の先を

ぼ~んやり 眺めていてください。

そして、姿を確認できたら   See状態から

標的にLock On。今度は Watchして下さい。

その場で大きく動いたり   声を発したり しなければ、

かなり 間近 で   野鳥の姿を観られることもあります。

エナガは、九州より北の何処にでも居る鳥ですが、

この姿をはっきり確認できている人って

以外に居ませんよね。

みなさんも、まずは

エナガの

「かわいくて 」「あいくるしい」姿を観てみて下さい。

それ自体が もう   サプラ~イズ!

「驚き」 と いかばかりかの「感動」を覚えたなら

それはもう 素敵なナチュラリスト 、自然愛好家です。

尚、季節の違う写真も掲載してありますが

どれも 南三陸ホテル観洋 近辺で*Sが撮影したものです。

豊かな生態は 豊かな自然の証。

是非、南三陸の自然に親しみに来てください!!

お待ちしておりま~す!!!