ここは どこ?

まるでタイムスリップをしたような
どこかノスタルジックな雰囲気に包まれています

一週間ぶりのご無沙汰です。Bluebirder*Sです。

醸し出しているのは こちらの 構築物・・・

こちらは 大正5年着工
昭和7年に竣工した ”鴇波洗堰(ときなみあらいぜき)”です
そう アニメ鬼滅の刃で”鬼殺隊”が活躍した”大正期”に着工された堰
まぁ もっともアニメはフィクションですが とにかく古いもの

この堰 コンクリートの構築物にしては
デザイン自体がレトロで 佇まいには趣があります
何より なぜか”冷たい”印象が薄く
むしろ 手造り的な”温もり”さえ感じられ
当時の土木技術者たちがこの構築物に向けた
“温かな思い”が偲ばれます
何より 景観に溶け込んでいるのが いい~♪

鴇波洗堰は
東北最大の川にして 古くから氾濫を繰り返してきた北上川
その洪水を 北上川本川と旧北上川に
計画的に分水するために建設されました

その後 昭和22年のカスリン台風に加え
23年のアイオン台風による甚大な被害のあと
北上川の治水計画は変更
昭和24年には洗堰の手前に”鴇波水門”も新設されました

それがこちら・・・

淵には 魚を獲るカワセミの姿も ♪ 水がきれいです

近くにはJR気仙沼線の鉄橋が北上川を渡り
一両編成の列車が往来・・・ 長閑

こうした景観と雰囲気を楽しめるのが
今回ご紹介している”北上川河川歴史公園”

実はここ 北上川と旧北上川の分岐地点なのです
北上川は志津川湾の南隣にある 追波湾(おっぱわん)に向かい
旧北上川は石巻湾に注ぎ出ます

公園内には 他に 脇谷洗堰(わきやあらいぜき)も

こちらも 往時を感じさせる佇まい
大正14年に着工 昭和7年の完成です

鴇波洗堰と機能は一緒ですが
右手に見える”トンネル”が 脇谷閘門(わきやこうもん)

いわば船のエレベーターで
船を北上川と旧北上川の間を船で越えるための施設を備えています
堰自体は 鴇波洗堰同様 レトロな風情ですが

右の閘門は
ゲート上部の開閉装置と相まって
どこか”口を開けたカエル”の顔のようで
可愛らしく見えてしまうのはBluebirderだけでしょうかww

公園自体は 北上川と旧北上川の流れに囲まれた
“中州”のようになっていて 実に広大

北上川の流れとともに
土木工事の壮大さと
治水の歴史の深さを湛える”分流施設群”は
貴重な”土木遺産”です
(2004年認定 社団法人 土木学会選奨土木遺産)

公園は 国道45号から柳津大橋を渡って間もなく右手
三陸道 桃生津山インターからは 車で数分
道路脇に 公園入口の看板があります
散策に お勧めです♪

さてさて台風16号が近づいていた9月29日
公園上空には 飛行機雲が長~く伸び

天気は”下り坂”という観天望気でありました

天気が崩れたのは 翌々日の10月1日

そして2日は 台風一過の青空が広がり
観洋近くにあるサーフポイント
“黒崎スポット”には  サーファーたちが集いました

仙台ナンバーの車がずらり  中には花巻ナンバーも

台風の影響で 波は 北側から押し寄せ
志津川湾の右岸壁に当たって
この場に入ってくるだ と聞きました

震災前には 波は素晴らしいチューブを巻いたのだとか

この日はと言えば 比較的”いい波”が割れて
ピークの朝7時には 20人が”波乗り”していたそうです

ほらほら

カッコいいでしょ~?

天気が荒れた日の翌朝は サーファーたちも惹き付ける 志津川湾です

そうそう あるサーファーさんに伺ったところ
ここは 弁天崎にあるので もともと
“弁天スポット”と呼ばれていたそうです
Bluebirderの勘違いもあって”黒崎スポット”と
呼んでしまっていたということになりそうですが
とりあえず”呼称併記”ということで ご容赦願います