新年 新スポット

正月3日の青い空♪

実に気持ちいいブルーです。

5階ロビーも この通り♪   けだし美しい 志津川湾。

穏やかにお正月を迎えた 南三陸ホテル観洋です。

 

明けましておめでとうございます。

1週間ぶりのご無沙汰、は Bluebirder*Sです。

本年も どうぞよろしくお願いいたします。

 

正月早々 雪が降り積もった南三陸町。

とは言っても2~3cm程度ですが。

2日の志津川港は日の出でその雪景色が赤く染まり、これまたきれい♪でした。

さて、年末に400羽以上の飛来が確認されたコクガン、

観洋からも 双眼鏡で観られることがわかりました。

Bluebirderの認識としては、これまでは

観洋からは観える範囲には居ないと思い込んでいましたから 意外な発見。

何より「館内」からお客様にコクガンを観て頂けるのですから嬉しい限りです。

きっかけは、ビジターセンタースタッフのアドバイスでした。

ありがとうございます。

春から夏場にかけて カモメを観察していた場所からは右手、

対岸に 白い建物が観えますが、

こちらは 志津川少年自然の家。

そこから下に目線を落として、

恐らくカキの養殖用だと思うのですが、

その浮きの辺りを探してもらうと、ツガイの姿が確認出来ます。

2個並んでいるオレンジ色の浮きの近辺を探すと 見つけやすくなります。

居ました いました♪

観洋から、海の絶景を楽しんでお過ごしいただく中で、

冬場の新しい「楽しみ」として加えて頂けると嬉しいです。

 

「小さくて 判りづらい」

「近くで見られないの?」とおっしゃる方には、

Bluebirderが 観察スポットへお連れしますので

お気軽にお申し付けください。

もう?

一週間ぶりのご無沙汰です。Bluebirder*Sです。

 

「最近 いるみたいですね」

というのは、ティーラウンジの女性スタッフの言葉。

 

今年 二羽のヒナが巣立った 観洋眼下の岩場。

見下ろしてみれば、二羽のカモメ。初めはツガイかと思い、

「えっ?来春の繁殖に向けて、

年の明ける前からもう陣取りが始まってるの?」と

思ってしまいました。

よくよく双眼鏡をのぞき込んでみると、

首のあたりには灰色の斑点があって、

まだ成鳥になり切っていない個体のようです。

一方が餌を運んで来て一緒に食べたり、

うずくまっていたり・・・

時々三羽が集結することも・・・。

三羽とも首に斑点・・・。

羽数が毎年の産卵数に符合しますから、

ひょっとすると彼らは

以前ここで孵って立派に成長を遂げたヒナたちで

懐かしい「我が家」へ帰って来たのかも知れません。

ヒナから成鳥の羽に生え代わるのに4~5年かかると聞きますから

だとしたら、実に久方振りの「帰巣」ということになります。

あくまで、個人的な考察ですが・・・。

 

はたまた、この三羽の行動が

この岩場での来春の繁殖に繋がるものなのか

全くもって 定かではありません。

暫く、様子を観てみることにいたします。

 

さて、志津川湾のコクガン、

この22日の飛来数調査で、湾内全域で 406羽が確認されました。

志津川湾は、ロシア北極圏から飛来するコクガンの重要な越冬地。

昨年と同じ時期に比べ その数は 87羽多く、

400羽超えは2016年度の調査開始以来、初めてだそうです。

調査にあたった

南三陸ネイチャーセンター友の会の鈴木卓也会長は

「日本に渡ってくる鳥が順調に増えているのは、

東日本大震災後、海の『アマモ場』が復活したことが

一つの要因かもしれない」とコメントしています。

コクガンはその「アマモ」が大好物♪ アマモはとても栄養豊富な海草で

彼らは、四六時中食べ続けながら越冬しています。

実際「彼ら」の様子を観ていると、

アマモを摂るのに 苦労はしていないようです(笑)。「自力」のほか、

こんなふうに・・・

あるいは こんな風に・・・

オオバンに「労働寄生」という名の『横取り』もしつつ、

元気いっぱいに越冬中です。

当館で運行している

「震災の記憶を風化させないための語り部バス」は、

午前8時45分発と10時15分発の2便。

10時15分便でBluebirderがご案内する際には

コクガンも お客様にご覧いただいています。

国の天然記念物にして絶滅危惧種、

「コクガン観察ツアー」も 別途 敢行出来ますので、

お気軽にフロントにお申し付けください。

とは言え、コロナ禍、観洋にお越し頂けなくなったお客様は

ご案内も出来なくてBluebirderとしても残念な訳ですが、

ただ、こんな状況下でも

『観洋の味覚』を堪能していただくことは可能です。

えっ?どうやって?

ハイ、そ・れ・は・・・・・

昨日販売が始まった『みやぎご馳走セット』

三陸産のあわびやホタテ、いくら、ホヤ、志津川産の真だこに銀鮭など

三陸の美味しいものを通信販売でお届け出来ます。

☆南三陸復興ストア

☆FAXでのお申込

皆さんの舌鼓で コロナ禍の地域経済が元気になります♪

 

ファデエフスキイ島

一週間ぶりのご無沙汰です。Bluebirder*Sです。

 

えっ「ファデエフスキイ島」?

ですよねぇ(笑)。

東シベリアにある島で、

今月17日に初めて公表された

コクガンが渡りで夏場に過ごす島なのです。

東アジアを中心にその数が9000羽にも満たないため

これまで研究が進まず、

繁殖地の究明さえも課題になっていたコクガン。

今回、GPSによる調査結果が発表され、

謎に満ちていたその生態が いくつか解明されました。

 

コクガンの追跡調査が発表されたのは、今月17日

南三陸町の戸倉公民館2階にあるネイチャーセンターでのこと。

宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団の嶋田哲郎研究室長が公表しました。

調査は 今年1月に4羽の幼鳥にGPS発信装置を付けて追跡したもの。

下の図が 今回判明したコクガンの渡りの経路です。

東アジアに棲息するコクガンの渡りの実態が明らかになるのは

国内でも初めてのこと。

幼鳥は、ここファデエフスキイ島で

換羽、つまり羽が抜けかわったそうです。

 

繁殖地のひとつ レナデルタの様子も 紹介されました。

レナデルタは 下の地図で赤い印のところ。

コクガンたちにとって

ファデエフスキー島からはひとっ飛びの場所のようですが、

今回GPS発信機を付けた個体は幼鳥でしたから

繁殖には向かわず ここには寄っていません。

 

他に、コクガンたちの居場所は

好物のアマモの藻場とほぼ一致していること。

志津川湾での越冬では、 ひとつの群れの行動半径は

せいぜい12~30㎢で 意外と狭いことも紹介されました。

そうそう、あのオオバンからアマモを奪う行動ですが、

「労働寄生」って言うんですって。 初めて知りました。

それでも、オオバンがコクガンの傍を離れないのは、

他のカモからの理不尽な攻撃を避けられるからなのだとか・・・。

こちら ↑ ↓ は、19日の津宮漁港。

アマモを求めて相も変わらず 快活に泳ぎ回る コクガンたち。

また少し、親しみが増しました。

志津川湾

 

一週間ぶりのご無沙汰です。Bluebirder*Sです。

 

水辺に遊ぶ、かわいいヤツ。

こちらはキアシシギ。

志津川湾の水辺では定番の野鳥です。

名前の由来は、単純に「黄色い脚」。

レンズを向けると、しっかりこちらを見ていて

一瞬「逃げ腰」になってみたり。

 

それでもって、口笛のような鳴き声は

"ピュイピュイ"と カワイらしいのです。

そんなキアシシギも水辺で遊ぶ、志津川湾。

水の透明度は高く、

この季節は、沖縄の海並みにきれいです。

 

それは きれいな水を運んでくる「海流」と

湾の海底に鬱蒼(うっそう)と茂る

「カイソウ(海藻・海草)の森」のお陰。

志津川湾では

北方系のマコンブと南方系のアラメが混生していて

実に210種類以上のカイソウ類が

水を浄化してくれています。

 

中でも、とりたてて窒素酸化物を

よく吸収・吸着してくれているのがアマモ。

そのアマモが大好物なのがコクガン、という構図です。

 

実は、そんなコクガンと同じ水鳥の仲間 ヒドリガモも

アマモが大好き。

時々、コクガンから「横取り」されてるのを見かけますが、

オオバンほどの頻度では無さそうです。

 

そうした生き物たちの多様性が保たれている志津川湾は

ラムサール条約登録湿地。

豊かな自然が実にバランスよく保たれていて、

550種類以上の動物を「養って」います。

絶滅危惧種のコクガンもそのひとつ。

 

ラムサール条約は

「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」

というのが正式名称。

ここで越冬するコクガンの存在も大切な要素になっていて、

彼らは、志津川湾の自然の豊かさの象徴と言っていいでしょう。

 

そんな Bluebirderのウンチクなど どこ吹く風・・・

コクガンたちは、今日も 活発に泳ぎ回りながら

アマモを探し当てては 貪欲に食べ続けています。

~~~~~~~~~~

P.S.

南三陸海のビジターセンター

によれば、

11日現在 既にオオワシの目撃情報が入ってきているそうです。

こちらはセンターの剥製。

前の冬も12月10日に目撃されているのでカレンダー通り。

今週は寒波襲来の予報、

冬鳥たちもいよいよ飛来ラッシュに入りそうです。

雪虫

~~~~~ ~~~~~~ ~~~~~~~

一週間ぶりのご無沙汰です。Bluebirder*Sです。

これ、なんだかわかります?

はい、雪虫です。(タイトルの通り 笑)

観洋近くの雑木林、短く刈られた草むらの上で

まるで粉雪のようにフワフワと宙を舞う

いくつもの未確認飛翔「物体」を発見。

上の写真では わかりづらいのですが。

よ~く見てみると・・・

この季節、降雪の前に姿を見せる「雪虫」なのでありました。

 

やっとのことで、手にとまってくれた一匹。

本名「トドノネオオワタムシ」。

どうも男っぽい印象の名前ですが、

フワフワ飛んでいるのはすべて♀メス。

産卵のために モクセイ科の樹に移動中なのだそうです。

 

綿のように白いものは、

水化物を主成分とする蝋物質が糸状に変化した分泌物なのだそうな。

 

それにしても、飛び方も姿も儚い印象で、

そのままが 粉雪のような存在。

産卵のあとは、すぐ死んでしまうというのですから、

いたわりこそすれ とても手荒な扱いはできません。

 

雪虫が飛翔すると

近いうちに初雪が降ると言われていますが、果たして・・・。

 

さてさて、そんな季節の中で、志津川湾のコクガンたちは

着々と飛来数を増やしていて、

3日の時点で 150羽を超えました。(南三陸海のビジターセンタ調べ)

いつもの港にも その数30~40羽。

ご覧のように、船揚げ場に上がって来ています。

いよいよ本格的に コクガンの季節 到来というところでしょうか。

 

ところで、今月17日木曜日、午後7時から、

南三陸町戸倉公民館2階のネイチャーセンターで、

『GPS追跡でわかった南三陸のコクガンの暮らし』が紹介されます。

国の天然記念物にして絶滅危惧種のコクガンの生態は、実は謎だらけ。

その個体数の少なさから、生態研究が進んでいないのが現状です。

今回、GPSによる追跡でわかった

新たな生態が明かされるというのですから、楽しみですね♪

入場は無料。

 

毎日 コクガンの観察を続けているビジターセンターのショップには

こうしたグッズも・・・。

コクガンの「仕草」手ぬぐい~!!

コクガンの「仕草」を描いたイラストは実に秀逸♪

観察していると、確かに こんなカワイイ行動をしているのです。

オオバンから 大好物のアマモを奪う「仕草(?)」も!!

この手ぬぐい、

南三陸町でのコクガン観察記念に相応しい一品かと思われます♪

 

この5日には、鬼殺隊ならぬ「コクガン撮影隊」第二陣の皆さまが

大きな望遠レンズとカメラを抱えて観洋にお泊りになられました。

聞けば、チェックイン前に

既に泊浜(とまりはま)で コクガンを撮って来られたそうな。

ほかにも こんな風に野鳥ファンが集う 冬の南三陸町。

防潮堤は さながら自然観察用の展望台と言ったところ。

コクガン飛来の聖地として、

志津川湾は、今 盛り上がりを見せています。

 

P.S.

11月30日のビーバームーン~

半影月食の直前は、こんなにきれいな黄金色♪を 湛えていました。

「月」だけに、

つきと幸運を呼び込んでくれそうな「金の月」を皆さまにも♪

 

ちなみに、半影月食の方は こんな感じ ↓

月の左上辺りに陰りが出来ました。

観洋5階ベランダからの撮影でした。

では また。

100羽

 

一週間ぶりのご無沙汰です。Bluebirder*Sです。

 

この写真を撮った日、25日には

もう すでに100羽以上の飛来が確認されていました。

先週は、月曜日から寒気の影響を受けて寒さが戻っていましたから、

コクガンたちも どうやらその寒さに乗じて

飛来数が急に増えたようです。

 

それも、羽数を確認したのが、

なんと驚いたことに たまたまコクガンを観に訪れた

都市鳥研究家の唐沢孝一さんだったとのこと。

この方  !!

束の間、海のビジターセンターにいらっしゃるところに

居合わせたのですが、あいにくスマホ不携帯だったもので

記念撮影出来ず仕舞い。野鳥の写真も撮っていらっしゃる

著名な方でしたのに、残念なことをしてしまいました。

 

ところで、こちらは 前のシーズンのコクガンの姿ですが、

この冬は、なぜかこんな風に

船揚げ場のスロープに上がってきてくれません。

単に この場を訪れるタイミングが悪いせいなのか、

はたまた Bluebirderの「撮るぞ」オーラが強過ぎるせいなのか、

観洋のワゴン車でこの漁港に乗り付けると、

煙たがるように 岸壁から離れて行ってしまいます。

船揚げ場には、

人が傍にいないのを見計らって上がって来ているようではあります。

日付け変わって、南三陸海のビジターセンターでは

朝方、50数羽を確認していた28日のこと、

いつもの小さな港では、肉眼で 12羽ほど確認出来ました。

 

車を乗りつけると・・・

やっぱり 離れて行ってしまうコクガン。

離れて行ったのが こちら、

キリリとして なかなかいい面構えの一羽 ↓。

いよっ 男前! (メスかも)

一方こちらは、首にとても大なネット模様を持つ一羽。

優雅な雰囲気と優しそうな表情からすると、メスかも知れません。

 

それにしても まず食べていないことがない コクガンたち。

 

大好きなアマモを見つけては・・・

 

パクリ!

 

宮城県南三陸町の志津川湾、

只今

食欲旺盛なコクガンたちが 元気に越冬中です。

 

P.S.

この日は、千葉県我孫子市から

野鳥ファンと思しき男性が

是非コクガンを観たいと

ビジターセンターにお見えでしたので、

こちらの港まで案内差し上げました。

いい写真、撮れたかな?

 

53羽♪

 

「今朝、53羽確認しましたよ!」

その言葉に、思わず心躍りました。

この20日、南三陸海のビジターセンターでのことです。

 

いよいよ、コクガン飛来もピーク目前のようです。

~~~~~~~

一週間ぶりのご無沙汰です。Bluebirder*Sです。

13日朝、対岸の港には

気嵐(けあらし)が立ち上りました。

白い蒸気に朝日が絡んで 淡い朱鷺色がきれいです。

 

19日夜には、

爪痕のように 細い月。

手持ちのスマホ撮影でしたから こんな写真ですみませんが

木星とランデブーする細い月は、素敵な天体ショーでした。

 

震災復興祈念公園では  

こんな幻想的な景色も 演出してくれたのがこの日の月でした。

 

気嵐は 冬の季語。

細い月は その形に 冬の寒さを印象付けられます。

 

こうして徐々に冬の色が濃くなる絶景の志津川湾で、

まさにピークを迎えようとしているのが

コクガンの飛来です。

20日は朝から雨でしたが、

コクガンの様子を観に出かけたタイミングには

束の間でしたが 雨雲が切れ、

青空が明るい光を届けてくれました。

相変わらず、オオバンを追い立ててはアマモを奪う コクガン。

それでも 傍に居るのが オオバンです。

海のビジターセンターによれば、

コクガンは家族単位で行動するらしく

この港内では、どうやらツガイで連れだって行動しているようです。

港では、4ツガイを確認しましたが、

まだ、この程度の数しか来ていないのかと

正直、物足りなさを感じていました。

観洋に戻る途中 53羽のコクガン情報を耳にしたのが、

海のビジターセンターでした。

 

「今朝 53羽を確認」の言葉に

思わず「それは凄い!」と叫んでしまっていました。

そんなBluebirderに、スタッフの方は 親切にも

二階の展望デッキにスコープを持ち出して

のぞかせてくれました。

 

すると・・・、居るいる! 居ますいます!!

小さくてわかりづらいのですが、

ちょうど、センターから 観洋を望む 海域にある小さな島、

その島の手前、養殖用の浮きのある辺りに

点々と散らばり 泳ぎ回るコクガンたちの姿が観えました。

ほら、この通り♪ とは言っても

やっぱり確認しにくい大きさ・・・

 

先週は小春日和が続いて、

一時的に 気温が上がった日もありましたが、

今週は 再び 気温が平年並みに戻るとのこと。

寒さに乗じて、恐らくコクガンの飛来にも

拍車がかかることでしょう。

~~~~~~~

ところでこの日は、

今季初めて コクガンが岸壁に近付いてきてくれました。

まだ、比較的若い個体なのでしょうか。

野生の動物たちは、

若い内は どうやら「好奇心」の方が「警戒心」を上回るようで、

そこに居る人間が何をしているのかを

知りたげに 近づいて来るようです。

このコクガンも きっとそんなところ・・・

 

いろんな表情を見せてくれました。

 

共に

 

僕、オオバンです。

ミヤギテレビの夕方の情報ワイド番組ではありません。

野鳥の オオバンです。

 

分類で言うと、クイナ科の鳥です。

写真 ↓ 右側に居るのが僕。

あの、沖縄の貴重な野鳥ヤンバルクイナの仲間です。

僕たちは、脚が体の後ろの方にあって、潜水が得意♪

こんな風に、

ブン!と。

跳ね上がる水しぶきも

ほんのわずか!

水泳競技の飛び込み競技なら、満点!! ってとこかな?

僕らは こうして海に潜っては 大好きな海草のアマモを食べながら

今 この南三陸町の志津川湾で越冬中です。

 

潜水しては、アマモをゲット!  

隣で食べてるのが コクガンの兄貴。

 

そう!  アマモが好きなのは 僕たちだけじゃあ無いのです。

国の天然記念物で絶滅危惧種の

コクガンたちにとっても アマモが 大の好物なのです。

 

兄貴たちは、僕らのように潜水が得意じゃあ ありません。

なので 彼らは、港に漂着し

水面に浮いているアマモ目当てに

泳ぎ回って 見つけては食べています。

水中のものは、

せいぜい首を突っ込んで届く範囲までのものしか

食べられません。

 

大の食いしん坊なので、勢い取れるアマモが無くなると、

今度は 僕たちオオバンをマーク!!

狙いは、何と 僕らが潜水して

やっとのことで取ってきたアマモ。

それを 横取りするのです。

酷いでしょ?  酷いのです。

これには ホトホト困ったものですが、

何せ 体が大きいしから 抵抗したところで・・・。

なので、ほとんど泣き寝入り・・・。

とは言うものの、これが今に始まった訳では無し、

僕らは彼らから 逃げたりしません。

兄貴たちの横取りは 織り込み済み。

アマモを奪われたって、また取ればいい訳だし、

餌が獲れずにいる コクガンの兄貴たちの

助けになっているんだなって考えたらいい。

 

そうそう 人間の世界でも

「情けは他人の為ならず」って 言うんじゃあ

ありませんでしたっけ?  (by オオバン)

 

そんな、オオバンたちのつぶやきが聞こえて来そうな、

小春日和の小さな港。

人間よりずっと身体の小さな野鳥たちが

立派に共生出来ている、

そんな様子のうかがえる  ごくごく平和な志津川湾です。

 

一週間ぶりのご無沙汰、Bluebirder*Sでした。

(オオバンのつぶやきは あくまでBlubirderの私的な感覚です)

 

追伸

未だに2羽だけかと思いきや、

戸倉地区の入り江に 居ました居ました♪ 20羽くらい。

こちらは、13日の様子。

朝夕の寒さが募るとともに、

コクガンたちの数も、徐々に増えてきているようです。

 

コクガン来たれり

 

立冬の 車窓にテントウ 七つ星

一週間ぶりのご無沙汰です。Bluebirder*Sです。

 

よく晴れた 7日昼前の 観洋ワゴン車運転席の窓べりに留まった

ナナホシテントウ♪ 何かいいことありそうな予感~♪

 

この日は暦の上で言うところの 立冬でした。

テントウムシは夏の季語ですが、

ナナホシテントウは夏眠するのだとか。

越冬する個体も あるそうです。

 

「越冬」と言えば、

かねてから 早い時期にその姿を撮ってご紹介しようと

探し求めていた コクガン。

毎冬、シベリア方面から志津川湾へおよそ300羽が越冬に訪れます。

町にある海のビジターセンターには

既に 15羽の目撃情報が 届いていましたが、

Bluebirderは観光船で「飛翔個体」2羽とすれ違っていただけ

なかなか「間近」では お目にかかれず焦れていました。

 

それがついに、ホテル観洋を向こうに望む水辺で

再び帰ってきたコクガンたちの姿を

鮮明に捉えることが出来ました!!

およそ7カ月ぶり

コクガンご一行様 ようこそ 南三陸へ♪

 

実は、今月6日 朝7:30ごろにも

町内 戸倉・折立地区の入り江で遭遇はしていたのですが、

順光の東側からの撮影では遠すぎて

あえて逆光側の岸辺からシュート・・・

したのはいいのですが

シャッタースピードが稼げず ブレている上にピントも甘い

飛翔の姿に至っては このありさま・・・、

シューティングは失敗に終わっていました。

 

しかし、翌7日、ナナホシテントウが出現した日は

よく晴れ渡り

湾岸の小さな港に、5羽を確認することができました。

 

内3羽は 出船入船に煽られて飛び立ってしまいましたが

暫くの間 2羽がBluebirderに付き合ってくれました。

やや遠巻きではありましたが・・・

 

相変わらず 食欲は旺盛で 常に食べて食べて 食べまくっています。

海草の「アマモ」が大好物。

いつものように、オオバンが海に潜って取ってきたアマモを

当然の権利だと言わんばかりに 「横取り」!

オオバンは 文句も言いません。

潜水が苦手でアマモが上手く獲れないのが コクガン。

その大きさはカルガモ程度で さほど大きくはありませんが、

ひと回り小さなオオバンにとっては

抵抗できない「脅威」なのかも知れません。

とにかくジッとしていなくて、常に動き回っています。

前の冬に始まった「観洋コクガン観察モニターツアー」は

この冬も敢行の予定です。

 

実は、この5日には、10:15出発の語り部バスの道中

この港へ お客様をお連れして 早速、喜んで頂きました。

幸い、港には2羽居てくれましたから。

カメラを持たなかったので 当日の様子は撮れていませんが

おそらく同じ個体でしょう。

 

迷彩色の帽子などの持ち物から察するに

アウトドア派と思しき若いカップルは

携帯用の双眼鏡を取り出して 眺めていましたし、

一眼レフカメラでも 撮影出来ていたようなので

好かったよかった。

国の天然記念物にして絶滅危惧種の「コクガン」。

南三陸町の志津川湾では、ごく当たり前のように

毎冬 そのエレガントな姿を観ることが出来ます。

それも

スマホのカメラで撮れるほどの近くから観察できる。

そんな場所なんて 他にそうは無いようですから、

この冬も、喜んでご案内いたします。

どうぞ、観洋へお越しください。

 

 

秋深まれど・・・

一週間ぶりのご無沙汰です。Bluebirder*Sです。

 

あれから、まだ再会出来ていません。

10月19日に、志津川港近くの荒島(あれしま)前に着水する

2羽を確認した切り

まだ。

国の天然記念物にして絶滅危惧種の コクガン。こちらは前の冬の様子。

 

休日の度、仕事の合間に

水辺へ その姿を確認に出かけてはいるのですが・・・

 

非番だった28日には、ちょいと悔しい思いをしました。

コクガンに「会い」に

わざわざ山形は庄内からお見えのご夫婦とたまたま意気投合。

「居ました!」と 旦那様から知らせを受け、

すぐさま戸倉方面の入り江に向かったものの

飛び立ってしまったあと。 トホホ・・・

 

お二人によれば、居たのは 5羽とのこと。

惜しい! 残念!!

 

ところで、コクガン情報を確認にいつも訪れている

南三陸 海のビジターセンター。

正面玄関前のエントランスがこちら。

南三陸・志津川湾の自然と生物に関する情報展示で いっぱいです。

コクガンのことはもちろん、例えば、

同じ冬場に訪れる オオワシに至っては

剥製が展示してあります。

11月下旬に、北海道方面から 渡って来るそうです。

野鳥写真マニアにとって、垂涎(すいぜん)の被写体なのであります。

 

それから、これ!

何だか わかります?      ザリガニではありません。

何と 驚くなかれ、

イセエビなのであります。まだ 小さいのですが。

それも、志津川湾に居たというのですから 二度驚き。

漁師さんが 網にかかったのを、持ってきてくれたのだそうな。

 

イセエビと言えば、茨城県辺りから南の太平洋沿岸から

朝鮮半島南部の沿岸、更に台湾にかけて分布する甲殻類。

全国的にみても、一番の漁獲量を誇るのが三重県で、

なぜ 志津川湾に・・・

ということなのですが、海流に乗って

志津川湾に流れ着く個体があるのだとか。

それと、もともと「南方」生まれですから

これまでは 水温が低く志津川湾では越冬出来なかったそうですが、

これまた 何と越冬するイセエビも出現してきているというのです。

それだけ 海水温が上昇して来ている証し。

地球温暖化がその要因ですね。

 

この日 ほかに持ち寄られていたのが、タツノオトシゴ。

センタースタッフが汲んできた海水を入れたバケツに

ポンプで空気を送り込んで

水槽に展示する準備をしていました。

竜のような格好をしていますが

エラ呼吸している 列記とした「魚」です。

 

志津川湾一帯には、

実に600種類を超える多様な生物が棲息しているのだとか。

センターでは そうした生き物たちの情報展示も楽しめます。

スタッフも あれこれ親切に教えてくれます。

 

さて、南三陸と石巻を結ぶ 国道45号沿いの北上川河川敷、

一面のススキの穂は 夕陽が絡んで輝きを増し

深まる秋を 印象付けています。

それにつけても 未だ撮れぬコクガンの姿、

その後 手に出来たのは、11月1日午前9時ごろ

波伝谷(はでんや)辺りで18羽を確認!という情報のみ。

トホ・・・

徐々に羽数は増えてきているようですが

コクガンの画像は

また次回「以降」のお楽しみでございます。