破壊と善意

一週間ぶりのご無沙汰です Bluebirder*Sです

少し前の話になりますが

実は 今月2日語り部バスご案内中の 午前11時半ごろ
とても残念なことがありました

当館が保存している
震災遺構内部の壁やドアガラスが
何者かの手で破壊されていたのを 見つけたのです

民間震災遺構“高野会館”は 震災前はいわゆる”結婚式場”

10時15分発の”語り部バス”では お客様を館内までご案内差し上げています

会館には 3.11で巨大な津波が4度(たび)押し寄せ
ビル自体が津波に飲み込まれかけましたが
館内に居た327人は屋上に避難することで ぎりぎり助かりました

現在も 館内は 津波で滅茶苦茶に壊れたままになっていて
津波の猛威と力の凄まじさが ひしひしと伝わってきます

被災した”ありのまま”が ”3.11の津波”を物語る会館を
私ども語り部は “物言わぬ語り部”と 呼んでいます

この日 Bluebirderが お客様をご案内しながら
階段を昇って行くと・・・       嗚呼 !!!??!!!

とにかく ショックでした

この階段踊り場の壁には 3.11の津波で
確かに ここまで水が上がってきたという”証し”が
幾重も”線”になって残っていて
この”痕跡”自体に 遺構としての価値があります

にもかからわず
その”跡”を分断するように打ち破られた壁

破壊された壁の状態からすると
鉄の棒状のもの 恐らくバールのようなものを
振り下ろしたように見えます


更に 4階フロアから屋上に出る扉のガラスも この通り

お客様の足下には 割れたガラスが外に向かって散乱していて
ご迷惑をお掛けしました

こちらも どうやら高い位地から棒状のもので”打撃”が加えられたようです

その上 非常灯も この有り様・・・

扉の内側に当たるこちらのフロアは
3.11当日 余震が続く中 300人以上が不安な夜を過ごしました

“津波の跡”を更に損ないかねませんから 壁は補修出来ませんが

ドアガラスの方は この20日に修繕して頂きました

今回の破壊行為の記事を地元紙でご覧になった
仙台の”大善ガラス店”様から お2人がお越しになり
何と! ボランティアで直してくださったのです

こちらが 作業に当たって下さった お2人

奇特な業者様  仙台”大善ガラス店”様より 温かなご厚意をいただき

心より感謝申し上げます  ありがとうこざいました

この度の”破壊”は 果たして 心無い人の憂さ晴らしなのか
それとも”震災遺構”と知っての 悪意ある行為なのか
定かではありませんが
いずれにせよ警察の捜査を待つことになります

“破壊”されたのは 恐らくは今月1日のことと推察されますが
奇しくも 南三陸町の道の駅
“311メモリアル”がオープンした当日のこと

メモリアル館内では 地元の3.11津波被害や教訓を綴ったビデオ映像では
“高野会館”での出来事もご紹介頂いていて

とてもありがたく 光栄なことと 感激しておりましただけに
そんな思いに水を差すような残念な出来事に
心を痛めております

津波を語る”生身”に予期せぬ暴漢の侵入で傷を負った
“物言わぬ語り部” 高野会館
暴漢の心無い行為を ”無言”で受け止め

改めて大切なことを 語りかけています

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「第7回全国被災地語り部シンポジウム㏌東北」が開催されました!

皆さん、こんにちは!カナです。

今年度も各地より20名のパネリストの方々にお越し頂き、
基調講話を始め、パネルディスカッションや
様々なテーマを掲げた分科会。
人数は感染症対策の為制限しての開催となりましたが、
意見交換を含め、学びが深まる一日となりました。

当日の様子を写真を交え、掲載致します。
今年のサブタイトルは「時代を越えて災害を伝える語り部」

開催目的は以下のようになっております。
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東日本大震災発生から11年が経過した今、社会情勢や自然環境の変化により、
災害を伝えるだけでなく、地域づくり、まちづくりにも大きな関わりと
役割を持つ語り部活動や紗震災伝承の重要性はより高まっています。
この11年を振り返るだけでなく、
縄文時代から続く歴史の中で自然災害の普遍性を学ぶとともに、
多様性を認め合い、持続可能な社会を目指す中で、
それぞれの命がまた次へと繋がる為にも、
語り部の英知、知見、経験を紡ぎ、広く発信する機会にします。
さらに、次世代伝承(縦の伝承)と地域間伝承(横の伝承)をより広げ、
「命を守り、守り続ける」防災、減災、備災に繋げていき、
地域活性化と交流関係人口を創出していくシンポジウムに
地域や世代を超えて皆さまが集うことを願っています。
———————————————————————————————————–

そしてこちらの様子は、テレビ番組などにも取り上げられました。
URLよりご覧くださいませ。

◆災害の教訓を後世に
語り部のこれからを考えるシンポジウム開催<宮城・南三陸町>
【Yahoo!ニュース】

◆南三陸町で全国語り部シンポジウム
「震災を知らない世代に語り継ぐことが重要」
【tbc東北放送】

◆語り部ら震災伝承を議論 宮城・南三陸でシンポ
【共同通信】

ここからは各会場の写真や、パネリストの方々を紹介しながら
当日の様子をお伝えいたします。

【第1部】
開会式では、実行委員長である副社長阿部隆二郎より挨拶が行われました。

その後は 国土交通省東北地方整備局企画部長の中平善伸様より挨拶があり、
小野寺五典衆議院議員様、和田政宗参議院議員様より祝電を頂きました。

「オープニング講話」
講師に東北大学特任教授・㈱STORY代表取締役の原口強様をお迎えし、
「歴史の中の自然災害と普遍性~津波と人間~」の演題を掲げお話頂きました。

「パネルディスカッション」
テーマは「普遍的語り部は時代を越えて未来へ」

コーディネーターには大川伝承の会共同代表の佐藤敏郎様を迎え、
パネリストには、
一般社団法人復興みなさん会代表の後藤一磨様、
リアス・アーク美術館館長の山内 宏泰様、
特定非営利活動法人エフエムわいわい代表理事の金千秋様をお迎えし、

コメンテーターにはオープニング講話を行って頂いた原口強様。
次世代へと受け継ぐ関係を強くすために「縦と横の伝承力」を強める事が大切であることなど、普段、学生と関わりの多いパネリストの方々だからこそ、
交わされる意見がありました。

【第2部】

「分科会➀「教育の視点から考える次世代への震災伝承」
~今、問われる次世代への環境整備、その現状~

コーディネーターには㈱8kurasu代表取締役の久保力也様を迎え、
パネリストには、
けせんぬ震災伝承ネットワーク副代表/前気仙沼市立鹿折中学校校長の菅原定志様、
宮城県多賀城高等学校教員の佐藤寿正様、
宮城県立支援学校女川高等学校学園教員の森英行様、
丸文松島汽船・松島湾クルーズ語り部の横山純子様を迎え、テーマについて意見が出されました。


語り部をするにあたって、学生の方から頂いた質問、意見..
これからは震災を本当に知らない世代が成長していくにあたり、
どのようにして伝えていかなければならないのか。など、
それぞれ経験を話の中に組み込んで頂きながら、参加者の皆様と一緒に考えました。

「分科会➁「震災遺構の10年後」
~記憶の風化防止だけでない、震災遺構の重要性~

コーディネーターには気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館副館長の
熊谷心様を迎え、

パネリストには、
HOPE FOR project主宰の高山智行様、
米沢商会代表取締役の米沢祐一様、
名取市海岸林再生の会会長の鈴木英二様、
コメンテーターとして、南三陸命と防災高野会館プロジェクト共同代表
元北淡震災祈念公園総支配人の宮本肇様を迎えて、
震災遺構の事についてセッションが行われました。

「物言わぬ語り部」として遺る「震災遺構」
時間が経過するにつれ、遺せなかったものも存在します。
しかし、その判断にいたるまでの経緯や思いなど、
物言わぬ語り部が在るからこその保存、維持、管理に必要なことなど
様々な意見が交わされました。

「分科会➂「KATARIBEを世界へ」
~OBSERVE・ORIENT・DECIDE・NEXT・ACTION~

コーディネーターにKATARIBE WOLD NETWORK事務局長の山内松吾を迎え、
パネリストには
一般社団法人グローバル次世代人材育成研究所代表理事の新山明美様、
震災語り部の佐藤誠悦様、
震災遺構門脇小学校館長のリチャード・ハルパーシュタット様、
コメンテーターには3.11伝承ロード推進機構業務執行理事の原田吉信様をお迎えし、ディスカッションが行われました。

今現在、日本のみならず様々な自然災害が世界中で起こる中、
世界中の方々と共有したいことがたくさんあります。
共有だけではなく聞きを乗り越えるための交流が今以上に必要だからこそ、
「語り部(KATARIBE)」を世界へ広げ、災害を知る入口から見える未来へ繋がる未来へ繋がる道を描いていけるようなこれからを。
「KATARIBE」と言う言葉をどのように伝えればいいのか、など
たくさんの意見が交わされたようです。

【第3部】

閉会式では各分科会コーディネーターによる報告や、


神戸大学地域連携推進本部特命准教授/大阪公立大学客員研究員の山地久美子副実行委員長様に
シンポジウムの総括を行って頂きました。

そして、「語り部宣言」を北淡震災記念公園総支配人の米山正幸副実行委員長様に。

感染症対策のため、定員を制限しての開催となりましたが
各地より皆様にご参加頂き、テーマごとに新たな意見が誕生した一日となりました。
ご参加頂いた皆様、ご協力を頂いた皆様、
誠にありがとうございました!

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11年目 もの言わぬ語り部

一週間ぶりのご無沙汰です Bluebirder*Sです

3.11ウィーク

あれから11年・・・

町の震災遺構 防災対策庁舎
こちらは 8年前の1月21日の様子

当時は庁舎の正面に献花台が置かれ
語り部バスでも お客様から
花を手向けたり 手を合わせたりして頂いていました

復興の工事が進み
庁舎前にあった この池も
今は 八幡川の巨大な堤防の下に消えてしまいましたし
町の中心街のあった志津川地区は
大きく変貌してしまっています

往事の町の様子も思い起こせないくらいに

防災防災対策庁舎の 左向こうに見える”白い建物”は
民間震災遺構の ”高野会館”
当館ホテル観洋が 被災したままを残す
震災の伝承施設です

この高野会館が ”もの言わぬ語り部”

Bluebirderはじめ
当館の語り部が どれほど言葉を尽くそうとも
その存在が訴えかける力には
とうてい敵いません

「披露宴や芸能発表会など
高野会館にはたくさんの思い出があります
防潮堤や嵩上げの工事で すっかり変わってしまった町にあって
この建物があるからこそ どこに何があったのか
あの頃の街並みを思い起こせるのです」というのは
3.11の際 高野会館屋上に避難し
ぎりぎりの所で 命を守ることの出来た
こちらのお二人の証言です

今月5日に当館で開かれた
高野会館3.11の集いに招かれ
当時の体験を 会館屋上でお話しくださいました

高野会館は昭和61年 1986年築の
結婚式場
町のイベントも数多開かれ 多くの町民の思い出の場

津波で家ごと流され
想い出の写真さえ失ってしまった町民にとって
“記憶のアルバム”の詰まった場所です

3.11当日は 町内のお年寄りが集う 芸能発表会
3階イベントホールには 300人以上が居て
閉会式の最中に 大激震に襲われます

3分という余りに長く激しい揺れで恐怖心を煽られ
外へ避難しようと玄関に殺到する300人余りを
スタッフが押しとどめ
屋上に避難誘導したことで
327人と犬2匹が 命を守ることが出来ました

それは ”津波が屋上にまで到達”する中
ぎりぎりの避難劇だったのです

津波に遭い 破壊されたままが残るその場に
ひと度 立ち入れば
津波の猛威と恐ろしさが
そのまま伝わってきます


“高野会館3.11の集い”では
「場と時と 聴く人が居て はじめて伝承が叶う」こと
「命を守る”つなみてんでんこ”の重要性」
「変わらずその場にあるものの 大切さ」が 再確認されました

高野会館 それは まさに貴重な”伝承の場”として継承される
“もの言わぬ語り部”

みなさんも 是非 ”耳を傾けて”みてください
10時15分発の”語り部バス”で ご案内します

冒頭の防災対策庁舎を撮影した日の8日後
2014年1月29日の 志津川湾の夜明けです

こうして 時にたまらなく美しさを湛える”自然の営み”は
“震災前”も ”震災時”も
“震災後”も そして”今”も 変わりがありません

震災も津波も
そうした”自然の営み”のひとつであることを
常に忘れず備えることも 災害の残した教訓です

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野田聖子内閣府特命担当大臣がご来館されました。

皆様こんにちは、マッキーです。

2021年11月13日、
野田聖子内閣府特命担当大臣が、
宮城県視察の一環としてご来館されました。

まずは当館の正面玄関に到着後、
東日本大震災当時の様子をパネルを展示している場所へご案内し、
当時の様子を当館女将がご案内いたしました。

そしてこちらの写真は、
語り部の様子をまとめたパネルについて当館女将が説明している1枚。
野田大臣も全国各地の語り部の様子を熱心にご覧になっていました。

晴天の志津川湾を眺めながら少しお話しされた後は、

1階の会議室にご移動。

大臣就任祝いの花束を贈呈した後は、

そして阿部女将が会長を務める「みやぎおかみ会」の皆様との記念撮影。

働く女性の華やかな1枚はとても絵になりますね。

その後は野田大臣と「みやぎおかみ会」の皆様による車座対話。
地方創生や地域活性化における観光の役割、
女性活躍、こども政策について意見交換を行いました。

こちらの様子はNHKのニュースでも取り上げられました。

車座会議の後、野田大臣は、
震災伝承施設「高野会館」を視察。

阿部女将と南三陸町議会議員でもあり語り部でもある伊藤議員(南三陸ホテル観洋 第1営業次長)の説明で、
現存する震災遺構を実際にご自身の目で確かめられておりました。

この日は主に宮城県の沿岸地域の視察でございました。
就任後いち早く、宮城県へ足を運んでいただき、
また現場の声に耳を傾けていただき、心より感謝申し上げます。

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冬場はゆっくり温泉に浸かって強張った体を癒しませんかっ?
宮城県内在住の方ならお得に泊まれるチャンス!
解説動画もアップしているのでぜひご覧くださいませ!

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観洋ちゃんねる班の解説動画をチェック♪

【 鮑・ふかひれプラン 】はこちら/

【 おてごろプラン 】【 年末プラン 】はこちら/

いずれのプランも
電話予約・当館の公式HPじゃらんネットより申込可能です。

宮城県にお住いの方は
この機会にぜひご予約くださいませ!!

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《注意事項》

※じゃらんからご予約の場合「クーポン・ポイント」との併用はできません。
それらを利用しご予約された場合は予約の取り直しが必要となります。

※他の地方公共団体が主催する「宿泊割引施策」との併用はできません。
(例:「みやぎ宿泊前売券」「南三陸宿泊キャンペーン」等)

※上限枠に達し次第早期に終了となる場合がございます。

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【南三陸ホテル観洋】<宿泊割引&クーポン付プラン>概要ページはこちら↓

みやぎ宿泊割キャンペーン事務局公式ページはこちら↓
みやぎ宿泊割キャンペーン事務局

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気仙沼の復興と民間震災遺構「命のらせん階段」を語る会

皆さん、こんにちは!カナです。

本日は9月18日に南三陸町で活躍する語り部の皆さんと
当館スタッフが参加した、
「気仙沼の復興と民間震災遺構「命のらせん階段」を語る会」の
様子を紹介いたします。

「命のらせん階段」とは..
当館の親会社である「阿部長商店」の創業者自宅となります。
震災時には約30人の地域住民の方が
外側のらせん階段を使用し屋上に上り津波を逃れた場所です。

※震災時の「命のらせん階段」の様子。

「命のらせん階段」にまつわるブログはこちら⇩

【震災伝承施設に…「高野会館」と「命のらせん階段」が登録されました。】

【命のらせん階段の曳家工事が始まります。】

【「命のらせん階段」曳家工事が始まりました。】

【「第2回 命のらせん階段を伝える会」が行われます。】

「命のらせん階段」の現在は
国や県でつくる震災伝承ネットワーク協議会の伝承施設
「命のらせん階段」として登録されています。

当日は約20名が参加し、震災遺構や伝承施設に向かいました。

こちらの「命のらせん階段」は曳家工事も2021年6月に終了し
来年の一般公開を目指して、現在工事を進めております。
家の周りをぐるっと見る事ができるため、どんな被害を受けたのか
以前よりもっと近くで見学できるようになりました。

また、「命のらせん階段」は国や県でつくる
震災伝承ネットワーク協議会」の震災伝承施設に登録されています。

本ブログで写真で掲載をしている「命のらせん階段」は
現在、工事が進められているため、立ち入ることができませんが、
上記にも記載した通り、一般公開になった際にはぜひ、
現地にてご覧いただきますと幸いです。
また、経過などはこちらのブログやSNSでも発信して参ります。

今回、震災遺構の視察は地域を超えた語り部の交流を目的に
気仙沼の語り部らでつくる
「『命のらせん階段』を伝える会が企画しました。

参加した20名は内湾地区、大島、震災資料が展示される
リアス・アーク美術館も巡りました。

今年開催された「語り部フォーラム」にて
副館長である山内 宏泰様が震災遺構について
コーディネーターの方々と意見交換を行っている動画と
ブログがございます。
合わせてご覧くださいませ↓

第3回東北被災地語り部フォーラム2021~分科会~

物言わぬ語り部である「震災遺構」
建物に残された震災当時の爪痕が、
この場所で何がったのかどれくらいの高さまで
津波が押し寄せたか、
そして、その場所で語り部が当時の様子を伝えることにより
「教訓」を見て聞いて感じることができるのではないかと思います。

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