一週間ぶりのご無沙汰です Bluebirder*Sです

この26日 観洋近くで”雪虫(ゆきむし)”を見かけました
もう 雪のおしらせ?
こちらの画像では 殆ど判りようがないのですが
この辺りを 無数の雪虫がフワリフワリと舞っていました

そこで 歩道に寄ってきたのを 手にとまらせてみました
(ガサガサの手が気になりますが どうか気になさらずに 笑)

雪虫は 北海道や東北地方では
初雪の降る少し前にフワフワと宙を舞う姿が見られることから
冬の訪れを告げる風物詩にもなっています

雪虫は アブラムシの一種
白腺物質を分泌して
全身が綿で包まれたようになります

秋には 産卵のために大量発生しますが 寿命はわずか一週間ほど
この時に羽を持つ成虫が 蝋物質を身にまとって飛び
その姿が雪を連想させます

飛ぶ力が弱く 風になびいてフワリフワリと流れるので
なおさら雪を思わせる というわけです

彼らが飛ぶのは 移動性高気圧に覆われた風の穏やかな日で
高気圧が通り過ぎた後は 強い冬型の気圧配置になって
雪が降りやすくなる といったことから
「雪虫が飛ぶと雪が降る」と言われているようです

そろそろ冬タイヤに交換の時期かとも思われますが
ほかに雪の気配は 感じられず
そのせいか 志津川湾で越冬するコクガンの飛来も
例年より少し遅れているようです

こちらは 雪虫を見かけた日の小さな港の様子

観洋を

向こうに望むこちらの港では

12羽ほどが 港内を泳ぎ回って

大好物のアマモを食べていました

風が強かったあとでしたから アマモが岸壁に打ち寄せられていて
食べやすかったようです

近年 志津川湾では400羽の越冬が確認されているのですが
今の所 地元野鳥の会で確認しているのが84羽

海のビジターセンターでは 20日に54羽を確認しましたが
この日26日の朝 確認できたのは22羽でした
今年は飛来するペースが遅れているようです

「まだ少し暖かいせいですかねぇ」
というのはセンタースタッフのつぶやきですが
それでも ”雪虫(ゆきむし)予報”が的中して
気圧配置はゆるやかに西高東低へ向かいそうで

週の半ばには気温が下がる予報ですから
コクガンの飛来の勢いが いよいよ加速するのかも知れません

雪虫が冬の兆しを告げ これから飛来するコクガンたちは
文字通り ”冬の使者”ということになりそうです