ラウンジの窓から

一週間ぶりのご無沙汰です、Bluebirder*Sです。

 

真夏を思わせる陽気と気温になったかと思ったら 早6月。

今年ももう半分が過ぎてしまいました。早過ぎ、です。

さてさて、南三陸ホテル観洋から眺める志津川湾の絶景は格別です。

館内のロビーから通じるティーラウンジの窓からは、こんな景色が楽しめます。

窓ガラスに室内照明が映り込んでますが、

どうです、いいものでしょ?

そんな窓から、下に視線を落とすと・・・・・

岩の上で、カモメが営巣しています。

野鳥たちは繁殖の時期。

えっ?見えない?

では、こちら。

ね、巣で卵を温めています。白い卵がチラリ

 

温めている個体がオスかメスかわかりませんが、

巣はとにかく観洋の主(ぬし)的存在の カモメのつがいのもの。

彼らはいつも、仲良くこの一角にいます。

 

時々 立ち上がっては、卵をくちばしで転がし、自らの体の向きも変えては、

再び温め続けています。実に大切に いたわりながら。

巣の中には、卵が二個。

(△ここ迄 スマホのデジタルズームで画像に無理があります。悪しからず)

しばらくすると、巣のある岩に もう一羽、カモメがやってきました。↓

卵を温めているカモメの相方、パートナーと思われます。

体が少し大きめiに見えるので、あとから来た方がメスかな?

素知らぬ顔をして、直ぐには近づこうとはしません。

どこか、よそよそしい振る舞い。

仕舞には巣の中のカモメも こちら側を向いてしまう始末・・・

じりじりと時間をかけて巣の方に近づいてきたので、

間違いなく卵を温めているカモメの相方で「交代」に来たのだと

確信したのですが、

それが、なぜか一旦この場から手前の東館の方へ飛び去ってしまったのです。

 

えっ? 卵の温め、交代しないの? と、相方に薄情さを感じながら、

カメラを片付け始めた、その時でした。

すっ、と 巣の近くに降り立って、温めを交代したではありませんかぁ!

 

カメラのスタンバイが間に合わず交代の瞬間は「撮り」はぐれてしまった次第、

鳥だけに、あははは・・・汗

岩に降り立って交代するまで実に 30分余り・・・長い長い

ダジャレはさておいて、こちらのつがい、去年は繁殖に失敗しています。

どうやら卵がカラスの標的になってしまったようなのです。

先日、当館にお泊りになられた北海道のお客さまも

この巣を見つけてしばらく様子を眺めていたそうです。

実は去年は繁殖に失敗したのだ とお話ししたところ、

北海道のカモメはいつもカラスと闘っていて、体の大きさに物を言わせて

それはもう物凄い勢いでカラスを追い払っているとおっしゃっていました。

ただ、観洋のつがいのカモメは、どうも「おっとり」していて大人しい様子。

闘争心はうかがえず

去年は わずかなスキをカラスに付け込まれてしまったようなのです。

 

そもそもが無精卵で孵らなかった、という可能性も否定できませんけれどもね。

いずれにしても、今年は この巣の中の卵二個が 無事孵ることを祈りながら、

しばらく、巣の様子を付かず離れず見守りたいと思います。

 

☆カモメ・ウミネコ豆知識~~~~~~~~

カモメとウミネコの違いは、遠巻きに見てすぐわかるのが脚の色。

カモメはご覧いただいたようにピンクで ウミネコはイエロー。

並ぶとカモメの方が体が一回り大きく、

飛んでいるときに見える尾羽が白い。

尾羽に黒く太い横線が入っているのがウミネコです。

英語でも、カモメがseagull ウミネコがblacktailed gullと呼ばれています。

 

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鮭 帰る

一週間ぶりのご無沙汰です、Bluebirder*Sです。

一雨ごとに、秋深まる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?

 

さて、南三陸町の絶景を誇る志津川湾が、

水鳥の生息地として国際的に重要な湿地の保全を目指す

ラムサール条約」に正式に登録されました。

湾内は南限北限の藻類が混生している貴重な藻場(もば)です。

藻類というのは若布や昆布といった海藻のたぐいで、

中でもアマモは、国の天然記念物で絶滅危惧種の「コクガン」の大好物。

毎年、100羽から200羽やって来て、湾内で越冬します。

地球上に既に8000羽程度しか生息していないとも言われるコクガンを養う

豊かな自然が志津川湾には存在する、その「証」が ラムサール条約登録。

これから、観光面でも大いにアピール出来るので、楽しみです。

 

さてさて、こちらは、向こうに観洋を望む 八幡川河口。

生物の多様性を誇る志津川湾ですが、

この19日のこと、団体のお客さまを町内案内していたところ

志津川地区を流れる 八幡川の水面に、三角のヒレ!!

鮫?!  まるで、往年のパニック映画「ジョーズ」のワンシーン・・・

まさか 志津川湾が 鮫が現れる危険な海だったとは・・・

いい~え、こちらは 生まれた川に戻ってきた 鮭の尾びれです。

こちらは 背ビレも一緒に見えています。

ですから、志津川湾は、「危険な海」ではなく、

鮭が帰ってくる 水の環境に優れた「豊かな海」なのです。

鮭の遡上は、南三陸町の秋の風物詩のひとつ。

大海を回遊してきた鮭は、川を遡上して産卵に向かうために、

海水と淡水の混じり合う汽水域で淡水に体を慣らしているところなのだと思われます。

時々、その「巨体」は飛び跳ねて水しぶきを上げ、

水面に大きな波紋を作っています。

川は、かねてから防潮堤工事と併せて コンクリート二面張りの工事が進められ、

鮭の遡上に悪い影響が及ばないか心配していましたが、

鮭は ちゃ~んと忘れず 生まれた川に帰ってきました。

ただ、去年の鮭漁は不漁だったと聞いています。

果たして この秋はどうなのでしょう。

鮭は川で生まれ、大海へ、そして再び生まれた川に帰って来ます。

この鮭の行動は、「母川回帰」と 呼ばれます。

シロザケの場合、河川で卵から孵化した稚魚は、春、雪解け水とともに海へ。

オホーツク海→大西洋西部→ベーリング海→アラスカ湾→ベーリング海→アラスカ湾

4年後、成熟した鮭は、ベーリング海から千島列島沿いに南下、

9月~12月頃、それぞれ日本の生まれ故郷の河川へと帰ります。

外洋で4年という長旅を終え、産卵のために故郷の河川を遡上する鮭。

地球規模で広大な外洋を巡った鮭が なぜ母川回帰することができるのでしょう。

これには諸説あって、生まれた川のにおいを覚えているという説が有力ですが、

それだけでは叶わないので、他の方法も併用していると考えられています。

はっきりしたことはわからず、未だに多くの謎に包まれています。

川から海へ・・・そして再び生まれ故郷の川へ・・・

鮭たちの長い旅は、まさに壮大なロマンと言えそうです。

そんな話に、鮭たちは ささやいているようです。

サーモンありなん、さもありなん・・・ってね。鮭だけに、 笑

鮭 帰る への2件のコメント