一週間ぶりのご無沙汰です Bluebirder*Sです。
今回は、7 日のブログで触れた、ギリシャ神話の続きのご紹介でございます。
英雄ペルセウスが討伐したメデゥーサ。

髪が蛇で人を寄せ付けず、
眼が合ったものを石に変えてしまうという恐ろしい魔力を持つ怪物ですが、

実は彼女、あの女神アテナに仕える侍女で清廉な美女でした。

誰もが見惚れるほどの美しさで、
とりわけ髪の美しさは際立っていたと伝えられています。
ところがある夜、悲劇が。

アテナの神聖な神殿で、あろうことか彼女は海の神ポセイドンの凌辱に合うのです。

神殿は本来穢れなき聖域。それを汚されたアテナは呪いの力を解き放ち
メデゥーサの髪をうごめく無数の蛇に変え、

眼には、見たものを石に変える呪詛(じゅそ)を籠めたのでした。
ギリシャ神話最大と言ってもよい悲劇です。
何故、凌辱を受けたメデゥーサが罰を受けなければならなかったのか。
それは、ポセイドンが アテナの「同格上位」の神で、

古代ギリシャの神話の世界では、
神が神を直接罰することは稀で 危険を伴うこととされていました。
一方、メデゥーサは「半神」の身。古代ギリシャの宗教観では、

「神聖な場がけがれた場合、そこに居た者が罰を受ける」という観念がありました。
また、アテナはポセイドンとアテネの守護神の座を巡って対立していたことから、

アテナはメデゥーサを罰せざるを得なかった、ということなのです。
ただ、ペルセウスの討伐で命を奪われてしまうことも含め、

どう考えてもメデゥーサにとっては 理不尽で不条理なこと。
美しさ故の、美しさが招いた悲劇とも言えますが、
”権力を傘に着て力のない者をくじく”という
現代社会でも起こりうる悲劇の原型が ここに存在します。
それでも、ポセイドンを直接罰することが出来ない為に、
彼女を罰せざるを得なかったというのがアテナの立場。

美しい髪が、そして彼女の美しさが悲劇を招いたのならば、
いっそ髪を蛇に変え、眼には見た者を石に変える魔力を与えることで
彼女を護ろうとした、という解釈も出来ますし、
二度とポセイドンが近づけないようにした、ということなのかも知れません。
ペルセウスがメドゥーサの首を斬った際、滴り落ちる血の中から産まれたのが

白い翼を持つ馬ペガサスでした。
英雄ペルセウスがペガサスに跨ってついた帰路、途中で

メデゥーサの首は アンドロメダ姫救出の武器になりました。
女神アテナに届けられた首は、アイギスの楯に組み込まれ

永遠の守護の紋章に用いられたとされます。
つまり、アテナは、メデゥーサの力を取り込んだということになり、
ここには、「罰と再生、断絶と融合」という
アテナとメデゥーサの複雑な関係性が顕れているようです。
さて、今度のスターパーティは

200回目の開催を迎えます。