宮城県栗原市は 伊豆沼の夜明けです

夜明けと共に湖面を飛び立つのが マガンたちの群れ

ここは 北海道釧路湿原に次いで

2番目(1985年)にラムサール条約に登録された歴史ある湿地です

ここは マガンたちにとって 国内最大の塒(ねぐら)


日本国内で 越冬するマガンの総数のおよそ8割が ここで越冬します

その数 なんと20万羽

彼らがこの地を選ぶのは

周辺に餌場となる実に広大な穀倉地帯が広がっていること

餌場に恵まれ 冬でも 晴天が多く積もる雪が少ないため

採餌しやすいのが 一番の要因です

マガンは夜はねぐらである沼で休み

早朝に一斉に飛び立って餌場の水田へと向かうのです

数多のマガンが一斉に飛び立つ時の羽音と鳴き声は素晴らしく

環境省の「日本の音風景100選」にも選ばれています

”キューキュー キューキュー”という鳴き声が またかわいらしい~

当館観洋から車で45分

朝焼けの飛び立ちと 夕焼けの塒入りは  得も言われぬ美しさ♪

皆さんも 愉しみにお出かけになってみてはいかがですが

 

一方 こちらも

素晴らしいでしょ? この14日のふたご座流星群

当館スターパーティ コーディネーター小林さんの撮影です  虹色の流星♪

そもそも色の付いた流れ星は 珍しいそうです

この日開かれたスターパーティには トータルで70名のお客様がご参加

キャンピングチェアーに浅く腰掛け

夜空を見上げ 流星を待ちました

「ああ~」「あっ 観えた!」

星が流れる度に 歓声があがります

中には 「10個観ました」という方も

Bluebirderも 何とかカメラで捉えようとシャッタースピード30秒で

撮影を試みましたが どれも 3~4等星級ばかりで

ちっちゃいものばかりに終わりました


それでも オリオン座のべテルギウス近くや


木星とすばる おうし座アルデバランの近くに流れたもの


このショット 下の赤い星はオリオン座のベテルギウスですが
左上隅っこに わずかに流星が写ってるのわかります?苦ww

まあ なんとか捉えることができましたから 善しとしておきたいところですが
肉眼では いくつも目にしていただけに やっぱり正直口惜しい


この日は オリオン座や冬の大三角もきれいで

EVスコープで

オリオン大星雲を捉え 観て頂いた他

土星や木星もご覧頂き お楽しみいただけました

 

そう言えば この日は全国的に曇りの所が多かったようでしたから

観洋で ふたご座流星群をご覧になれたお客様は

最高に幸運だったということになります 良かったですね♪

 

さてさて わが町のラムサール条約登録湿地 志津川湾で越冬中のコクガン

海のビジターセンターでは16日朝 観察デッキから128羽を確認

午後2時半を回る頃 戸倉公民館から見下ろす水域には

なぜか 続々とコクガンが飛来

70羽から80羽が 集結していました

ここは彼らの水飲み場

旧国道398号沿いの防潮堤から よく観える水域です

ただ いつも群れでいる 同じ旧398沿いの防潮堤沿いや

いつもの小さな港では

まばら・・・

最近 コクガンたちは 頻繁に居場所を変えているようで

これまで居つかなかった水域にも集まっていると聞きました

どうやらそこには彼らの大好物のアマモが茂るアマモ場が

新しく出来ているようなのです

”集結”を見た30~40分後には もう 戸倉公民館前の入り江には

殆ど姿が見えませんでしたから

ひょっとしたら ”餌場の情報交換”を済ませて

”話題で持ちきり”の新しい餌場に向かったのかも知れません・・・

というのは Bluebirderの勝手な妄想ですww


いずれのしても コクガンたちが定着し

アマモ場がしっかりしているということは

志津川湾の自然が まだ豊かな証しということにはなります

ただ アマモ場が痩せ海草が減っているエリアもあるので

しっかり見守り 保全涵養していく必要もありそうです

 

PS

コレ な~んだ?

・・・・・

カニ です   ⇑拡大してて大きく見えますが ⇓実はこんなにちっちゃいのです

”トラフカラッパ”っていいます

南方系のカニで どうやら黒潮に流されて志津川湾へ

漁師さんがたまたま網にかかったのを
ビジターセンターに持ち込んでくれたそうです

先月下旬に 地元ミヤギテレビのニュースで ご覧になった方も
いらっしゃると思います 全国ニュースでも紹介されたようですね

志津川湾では珍しく 初お目見えの”トラフカラッパ”

背中の模様は まるで”キティちゃん”顔 か、かわいい~


小っちゃくてかわいい”トラフカラッパ”

南三陸海のビジターセンターで 只今展示中です