見事な盆栽ですね きれい!

咲き分けのツツジ 花びらの色が鮮やかです

 

実はこちら ”繭玉で創った盆栽”なのです

見事な出来栄えの作品は 今年

群馬県立日本絹の里特別展「まゆクラフトと絹の作品展」

まゆクラフトの部で”奨励賞”を受賞しました

今回の受賞は ひころの里で繭細工に取り組む”シルクレディース”の

工芸技術の高さが認められたということで 大きな意義があります

今 養蚕の歴史を伝える”ひころの里”(町内入谷地区)では

”絹と繭の手工藝展”が開かれています

ご覧ください この絵画!!!

シルク和紙に描かれた花が色鮮やかに浮き出し

ぐっとこちら側に迫って来ます

 

先月29日には この”絹と繭の手工藝展”が開かれている”ひころの里”で

”みやぎのシルク文化を想う” をテーマに

関係者が集い ”座談会”が開かれました

展示作品の日本画は シルク100%の”ピュアシルク和紙”に描かれています

 

日本画には 一般的に

雲肌麻紙(くもはだまし:左)が使われますが

ピュアシルク和紙(右)に描くと

”絹の目によって 絵の具の濃淡に変化が生まれ

画が前面に浮き出す印象になる効果がある”ことが 紹介されました

どちらも黄色の下地に同じ色の絵具を滲ませてありますが

発色・印象の違いは一目瞭然

その上 ”時を経ても色褪せしない”というのがシルク和紙の特徴です

こうした持ち味は ”繭自体の生命力”に裏打ちされているのではないか

そんな考察も加えられていました

このピュアシルク和紙  表面に光沢があり ふわふわしたやさしい手触りです

確かに シルク和紙に描かれた作品は

平面でありながら三次元的に浮き出してくるようで リアリティーがあります♪

 

一方 繭玉で創った盆栽は

シルクレディースの皆さんの手によるもの

ひころの里に伝わる手工芸品です

南三陸町・・・ 旧志津川町は その昔 良質の絹を生産していました

1900年のパリ万国博に出品された生糸は見事グランプリを獲得し

世界でも一際高い品質の絹として認められ

京都西陣から町へ 生糸を買い付けに来ていた時代があったのです

養蚕の振興は ”養蚕の始祖 山内甚之丞(やまうちじんのじょう)”の尽力によるもの

 

山合の集落は

かつて豊富に採れた砂金がゴールドラッシュを呼び

「入谷千軒(いりやせんけん)」と称されましたが

享保年間には その入谷(いりや)での産金が底をつきます

 

窮状に追い詰められた町を救うべく

若くして福島に赴き 養蚕と製糸の技を学び 仙台藩全体に伝授

養蚕蚕糸生産を農家の生業としたのがまさに山内甚之丞 その人なのです

町が誇る偉人です

ただ 時代は流れ 選りすぐりの優れた天然素材は

やがて中国産の安価な生糸や化学繊維の普及に押され

生産は窮地に陥ることになります

 

稲作と並んで農家の大切な収入源となっていた時代は今は昔

養蚕は衰退の一途を辿り 現在 宮城県内で携わっているのは

町内の戸倉小学校や入谷小学校などを含めて15軒を数えますが

養蚕農家に限ると 10軒しかありません

県内の養蚕や絹の生産は既に産業として成り立ちえず

手工藝による”文化”へと昇華 変遷しています

ひころの里で活動するシルクレディースは目下10名

今 若手への伝承を進め 引き継ぐことで 絹の文化をもうひと花咲かせるべく

繭玉細工に取り組んでいます

今回の座談会は ”奨励賞”受賞をきっかけとした ひころの里初の試み

 

繭と絹の文化を発信し 広く親しんでもらおうというのが

現在開催中の”絹と繭手工藝展”です

会場は 南三陸町 ”ひころの里 松笠屋敷”

今月26日まで開かれています

皆さんも ぜひ 絹と繭 そして作品の輝きと素材のやさしさに触れてみてください

”ひころのコクーン”に 手工藝の温もりに きっとほっこりします

 

さて ひころの里の”ひころ” とは ”ひかり” の意味だそうな

数限りない光を散りばめた星空を楽しめるのが

当館屋上で月二回開催されている ”スターパーティ” 今月はまず3日に開かれました

見上げてらっしゃいますねぇ

これ ”木星”です♪

この日は 朝から快晴の青空が広がり

高気圧の勢いは

夕方 そして 夜になっても衰えること無く

夜は もう文句なしの満点の星を望むことが出来ました

一番の見どころは 観望に最適な状態に入った木星

右上の星が木星 全天一番の輝きです

左下には ”プレアデス星団 すばる”が観えます

 

木星には 2基の望遠鏡を向けて お客さまから順番に観て頂きました

こちらは ”すばる”に向けて・・・

 

この日はスタパ開始の午後6時半前から お客様の数は徐々に増え

ピーク時の午後8時前後には 屋上はもう芋洗い状態に!!

 

Bluebirderは 地球の自転と共に視界からどんどん外れていく木星に

望遠鏡を向け直して観て頂くのに手いっぱいで

一番混雑している様子を撮ることが出来ませんでした

 

とにかく 絶え間なく続くお客様の行列

星空案内人の先生方をはじめ われわれスタッフは 対応に大わらわ

実は 一番お客様が集中し 殺到していたのが ”土星”に向けられた望遠鏡

土星の環をご覧になっては みなさん とても感激していらっしゃいました

なにせ 望遠鏡を通して 直に土星を観るのは初めての方が大半でしたから

もちろん 木星を観たお客さまも きれい! 縞模様が観えた!

ガリレオ衛星も観えた! 観たこと無かったし

来て良かった♪ と とても喜んでいらっしゃいました

そうこうしている間に 今度は 東の岬から赤い月が昇り始め

その美しさには 歓声が

 

追って 東の水平線からは

冬の星座 オリオン座が昇り始めました

 

午後9時前後になると 秋の大四辺形は もう天頂あたりへ・・・

(星の位置が判りやすいように補正 色味の不自然さにはご容赦を)

秋の天駆ける ペガスス座

 

アンドロメダ座の脇には アンドロメダ大星雲(写真右上)も

薄ぼんやりとですが 肉眼でも観えていました

 

この日のスタパには

当館スタパ史上最高の300名を超えるお客様からご参加いただき

お楽しみ頂くことが出来ました   ありがとうございます

次は 18日の特別開催です

お楽しみに!!

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