「Kataribe(語り部)」を世界へ。キックオフミーティング㏌南三陸

皆さん、こんにちは!カナです。

さて今回は、7月16日・17日に当館で行われた
「Kataribe(語り部)キックオフミーティングin南三陸」
の様子をご紹介いたします。

今回は宮城・岩手三陸沿岸部の語り部、
観光施設、宿泊施設、行政等、観光に携わる方々が集まり、
連携を深め、訪日外国人を誘客するとともに、
「語り部」を世界へ広げるための事業です。

1日目の最初は当館が運行する、
「震災を風化させないための語り部バス(高野会館コース)」
のインバウンド仕様を見学。

インバウンド仕様では「タブレット」を使用し行われます。

「多言語」を選ぶことができ、
語り部が行われている最中には説明文付の写真も映し出されるため、
訪日外国人の方にもわかりやすく、学んでいただけます。

また「高野会館(コース)」では内部への見学も行います。


「震災遺構」として遺る建物の内装は津波が襲ってきたときのまま。

足元の瓦礫などは安全にご案内ができるよう、片付けを行っておりますが、
津波で折れ曲がった鉄骨や、引き剥がされた絨毯や壁。
天井からぶらさがるシャンデリアや電気ケーブルなどはそのままの状態です。
【高野会館 屋上】※あの日津波は写真の人が居る場所まで到達しています。

↓高野会館についての詳細が掲載されています。ぜひご覧ください。
【高野会館と「命のらせん階段」が「震災伝承施設」に登録されました。】
【語り部バスのご案内はこちらよりご覧ください】

そして今回、テーマになっているのが「Kataribeを世界へ」
当館で行われたシンポジウムなどでも意見交換がされています。

高野会館の語り部を終え、ホテルに戻ってきた後はワーキンググループ会場へ。

当館阿部女将より「Kataribeを世界へ」への取り組み、
背景や思いをご参加いただいた皆様に伝え、

そのあとに、ご参加いただいている施設様より
「過去の取り組み」「現状」「南三陸への想い」を紹介いただきました。

「Kataribe」を世界に発信するにあたり、
「誰に何を発信していくことが大切なのか。重要であるのか」

「訪日外国人向けに語り部を体験していく上で、
何をつたえていくべきなのか。対日本人に対しての違いは何なのか」

をグループディスカッションにて、意見の交換がおこなわれました。

この事業は1年を通して意見交換会やワーキンググループや統計調査を行い、
持続的で自走できる海外誘客を目指す取り組みです。

秋には、釜石でもワーキンググループを開催する予定です。
宮城・三陸岩手沿岸部が県を超え、1つになり今後も頑張ってまいります。

2日目は、
じゃらんリサーチセンターの松本様に
「現在におけるインバウンド事業」についてセミナーを行って頂きました。

そのあとは、1日目に意見交換をしたまとめを
また各チームに分かれグループディスカッションを行いました。

意見のまとめが終わったあと、
気仙沼へ移動し、「気仙沼伝承館」へ向かい、
こちらでは、気仙沼観光コンベンション協会の宝田様にご説明を頂きながら、
施設の見学を行いました。

今回の事業がまた次の取り組みにつながるよう、
情報発信をしてまいります。
ご参加いただいた皆様、引き続き、よろしくお願いいたします。

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札幌から中学生

一週間ぶりのご無沙汰です。Bluebirder*Sです。

 

まだ衣替え前だというのに

いきなり真夏のような陽気になったりしていました。

急激な気温の変化に体調を崩している方もいらっしゃるようですね。

ご自愛くださいませ!

 

そんな陽気に誘われてか、

南三陸ホテル観洋では 西洋シャクナゲが咲き始めました。

ところで、この22日のことですが、

観洋には 修学旅行の中学生の皆さんが 立ち寄ってくれました。

札幌市立 新川(しんかわ)中学校のみなさんです。

新川中学校は、札幌市街の北西部にある全校生徒数324人規模の学校で、

三年生の修学旅行は

東日本大震災の被災地を見学して

語り部さんをはじめ 訪れた地域の人たちとの交流を深めるのが目的です。

南三陸ホテル観洋では、Bluebirderが被災地の支援について講話。

続いて 気仙沼生まれで地元在住のシンガーソングライター

熊谷 育美さんとの交流会が開かれました。

熊谷 育美さんは、1985年5月24日

気仙沼生まれで地元在住のシンガーソングライター。

物心ついた時からピアノに触れ、

中学時代には日々の思い出を曲に綴るようになっていました。

自然に囲まれ 暮らすからこそ描ける楽曲の世界は、

彼女の美しい故郷「気仙沼」を映すかのようです。

ミニライブでは、「生きて」「雲の遥か」「夏の華」「春の永遠」

「都会の風 故郷の風」の5曲を披露。

 

育美さんのうねるような歌声は力強く、それでいて美しく繊細で

すっかり119人の心をつかみ 魅了していました。

育美さんの語りかけるような歌に聴き入り食い入るように見つめる生徒さんたち

眼差しが真剣です。

 

交流会のハイライトは、新川中の三年生たちの合唱。

旅行を前に、育美さんの曲を練習をしてきていたのです。

曲は「僕らの声」。

育美さんが、東日本大震災に被災した故郷気仙沼を目の当りにして、

無力感にさいなまれた時に創った曲です。

♪ どうか 忘れないで 僕らはここにいる~

♪ 歩いて行こう 足跡つけて ここから明日へ~

♪ 歩いて行こう 一緒に行こう 真っ直ぐ未来へ~

混声二部合唱が 醸し出すハーモニーは 心を打ち、

耳を傾ける育美さんの感動は、涙となって眼に溢れていました。

それはもう 体がゾクゾクするくらいに素晴らしい合唱でしたから。

 

生徒代表は「講話や育美さんの歌を通じ わかったのは、

当たり前なことなんて一つもないのだ、ということ。

だからこそ 人との出会いや出来事を大切にします」と

お礼の言葉を述べていました。

 

「当たり前」だと思っていることは、実はとても「ありがたい(有り難い)」こと

なのだということに こんなに早くに気付けたということは

きっとこれからの人生の歩き方や生き方、物事の受け止め方も

かなり大きく変わってきますね。未来は明るい♪

純朴で素直な印象の札幌市立新川中学校三年生のみなさん、

どうぞ これからの人生に 美しい花を咲かせてください!

札幌から中学生 への2件のコメント

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こんにちは、むっちゃんです(*^^)

ようやく暖かい日が戻ってきましたが、
今日は良い天気にも関わらず風が強いこと強いこと…
もう大丈夫だと思っていた花粉症が再発しそうです:( ;´꒳`;):

さて、お知らせです。

NHKの証言webドキュメント
東日本大震災アーカイブスにて
阿部女将と語り部として活躍する伊藤次長の映像がご覧いただけます。

以外にも、
震災の記録や復興に向かう様子など、
他地域の様々な映像がアーカイブとなって紹介されております。

こちらのキーワード検索欄に
南三陸ホテル」「観洋」「語り部」などを入力して頂くと
検索結果に表示されます。

ぜひご覧くださいませ。
→ NHK 東日本大震災アーカイブス

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本日の日の出です。

ちょうど水平線から昇ります。
今の時期の日の出はだいたい5:10頃。

お泊まりのお客様は少し早起きしてみてくださいね♪

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気仙沼から語り継ぐ~震災遺構「伝承館」~

皆様こんにちは、マッキ―です。

今回は、3月9日のブログでも【むっちゃん】が体験談を交えて紹介した
気仙沼市 東日本大震災遺構「伝承館」について
実際に私も行ってきたのでご紹介いたします。

こちらの「伝承館」は当館からは車で約40~50分、
三陸自動車道大谷海岸ICが最寄りです)
気仙沼線BRTを利用する場合、
最寄りの陸前階上駅から徒歩で約20分ございます。

実は以前、以前ブログでも紹介した「岩井崎」に向かう際に、
目の前を通った事はあるのですが…

今回はじめて中に入る事ができました。

受付を済ませると、
まずは、約13分程の映像を観ました。
こちらでは、気仙沼市の震災以前の映像、
そして、震災当日の気仙沼市を襲った津波の様子を
ご覧いただけます。
(上映は毎時00分、20分、40分に行われます。)

実は、気仙沼市にあるほぼ全ての沿岸地区の映像は上映されますが…
ただ一つ伝承館のある階上地区が抜けています。

その階上地区を記録した映像は今のところ無く、
シアターを出てすぐの所に、
写真として展示されています。
(語り部フォーラムなどでお世話になっている、
リアスアーク美術館の山内様監修で、展示されています)

そして、この展示スペースを抜けると…
旧気仙沼向洋高校に入ります。
(ここからは、撮影が可能でございます)

校舎の中には、絶対にあるはずのない車。

そして、学び舎には無くてはならない机などがなく…

津波はこの4階の膝下まで押し寄せたとの事。
(写真の濃い線のように見える部分まで、濁流は押し寄せてきました)

そして、見晴しの良い屋上。
ここに登ると、階上地区の現在をほぼ一望できます。

この一角。
こちらに何故、机が展示されているかというと…
この机などを踏み台にして、
残っていた先生方が屋上よりさらに上の高い所へ
避難したとの事。
(私だったら、怖くて足が動かず、登れなかったと思います)

そして、4階~屋上の端の壁の凹み、
こちらは、近くの工場が波に押され、
外壁に傷を付けました。
(衝突した箇所が悪ければ、もっと大きな被害になった可能性も…)

そして、この「折り重なった車」。
実はこの辺りに、家の2階部分がそのまま流され、
この校舎の間に挟まっていたとか…
(中の住民2名は無事救助されたとの事。)

最後には、震災当日の様子を切実に語る3人のお話が上映されます。
(5分x3本分です)
そして、主に震災直後の人々の写真が展示されています。

全体を観ると、今回はおよそ90分掛かります。

震災当時、地元の山形県米沢市で高校生だった私にとっては、
もちろん当日のニュース特番とかで、
津波の被害はリアルタイムでテレビから観ていたのですが、
このように一般の方々の撮影したビデオの映像は、
撮影者の声もあり、
被害の甚大さを再認識する機会となりました。

ぜひ、当館へお越しの際には
語り部バスで南三陸町の様子を見たの後に、
伝承館・旧気仙沼向洋高校」で
気仙沼市内の様子も合わせてご覧くださいませ。
(まだまだお伝えしたい事もございますが、
あとはご自身の目でご覧くださいませ。)

休館日は
・毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日休館)
・祝日の翌日(土日・GW期間除く)
・年末年始(12月29日~1月4日)
との事。

入館料はお一人様600円、
(30名以上の団体は要予約で500円)
20名以内であれば「語り部ガイド(90分)」の案内を
6,000円にて承ります。
(10日前迄にご連絡いただければとの事です。)

詳しくは「伝承館」様のホームページをご覧くださいませ。

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気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館は明日から公開開始

こんにちは、むっちゃんです。

明日、3月10日
震災遺構として保存が決定した「旧気仙沼向洋高校校舎」が
東日本大震災遺構・伝承館としてオープンします。

なので本日は、私の母校である向洋高校の
震災当時の様子を少しお話します。
(手持ちの写真が少なく、文字が多くなることをお許しください)


2011年3月11日。
あの日は午前授業でしたが、
部活や補習授業などでほとんどの生徒が校内に残っていました。
私も学校に残り、学年最後だからと
クラスの皆と鍋パーティーをしていました。

自由解散だったので、
午後2時半過ぎ、そろそろ帰ろうと友達と一緒に校舎を出ました。
緊急地震速報が鳴ったのは、そのすぐ後です。

あの時は誤報も多く、小さな地震でも速報が鳴っていたので、
今回もどうせ誤報だろうと思い込んでいました。

けれど、起きたのは立っていられない程の大きな揺れ。
近くに停まっていた車は生きているかのように飛び跳ね、
慌ててしゃがみこんだ地面はすぐに地割れを起こしました。

揺れがおさまったとき、真っ先に聞こえたのは
「逃げろ!!」
という先生の声でした。

校内に残っていた生徒は迷うことなく正門へ向けて走り、
点呼を取りながら地福寺、陸前階上駅、階上中学校へと高台に避難しました。

その途中に振り返って見た
沿岸に生える樹木を遥かに越える真っ黒な津波は今でも忘れられません。

学校は海岸から約500mの場所に建っていましたが、
先生の素早い判断のおかげで、
校内に残っていた生徒は全員無事でした。

それから、電気水道が回復し、
向洋高校の三科それぞれが、市内の高校三校に分散して授業を行っていた頃。
一度だけ、被災した向洋高校に行ったことがあります。

どういう状況なのか、知りたかったからです。

実際に行ってみると、がれきだらけであまり近づくことはできませんでした。
ただ分かったのは、
せっかく新しく工事していた校舎がめちゃくちゃになってしまったことと、
校庭に建てられたプレハブ校舎が跡形もなく消えていたことでした。

実は、入学してすぐ校舎の工事が決まったので、
本校舎で授業を受けた回数は少なく、
主に学校生活を送っていたのはプレハブ校舎でした。

思い出深いプレハブ校舎が
跡形もないことがとても悲しかったのを覚えています。

三校に分散後は、
気仙沼高等学校の第二グラウンドにプレハブ校舎を建て、
そこで卒業までを過ごしました。

現在は、
旧校舎から2キロ程離れた場所に建てられた新校舎で授業が再開されています。


初めに言った通り
今なお震災の爪痕が残る旧向洋高校の校舎は明日から一般公開されます。

明後日で、東日本大震災から8年。
時間が経つにつれて、記憶が薄れていくのは当たり前ですが、
もう一度あの時の状況を胸に刻むためにも多くの方々に見ていただきたいです。

校舎内は、ほとんど当時のまま残っています。

4階まで押し寄せた津波の跡も、
教室に流れ着きひっくり返った車も、
骨組みがむき出しになった教室の天井も、
床に散らばる教科書や上靴も全て、あれから変わっていません。

先日、旧向洋高校に行く機会がありました。
特別に中を見せていただきましたが、
懐かしい気持ちと共に、当時を思い出して涙がこみ上げてきました。

見たくない方もいると思います。
思い出したくない方もいると思います。

それでも、風化させてはいけないんです。
今後起こる災害から自分の身を守るため、
誰かの命を守るため、忘れてはいけないんです。

校舎の公開は限られたところのみですが、
伝承館には津波の脅威を伝える大型の映像シアターなどもあります。

海風をさえぎるものは何もないので、冬場はとても寒いですが、
あの時学校に残った先生たちはこんな寒い中一夜を過ごしたのかと
身をもって知ることができると思います。

開館時間や入館料などの詳細は上記画像の通りです。

東日本大震災から8年。
向洋高校を知っている方も知らない方も、
一度足を運んでみてください。
改めて感じること、学ぶことがたくさんあります。

どうか、明日からの一般公開が、
同じ悲劇を繰り返さないため、
災害について再度考える良い機会となりますように。

気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館は明日から公開開始 への1件のコメント