愛鳥家ご来館

一週間ぶりのご無沙汰です。Bluebirder*Sです。

 

「車に忘れ物をしてしまいましてねぇ」  「取ってきましょうか?」

キーをお借りして、忘れ物を取りにお客様の車へ。ドアを開けると・・・

助手席には 300ミリと思しきズームレンズを装着した一眼レフカメラ。

お客様のもとに戻り 忘れ物をお渡ししながら

「写真がお好きなのですね?」    「ええ、実は・・・」

お話をうかがえば、日本野鳥の会の生涯会員で

岩手県は雫石町からお越しの 関山 房兵(せきやま ふさへい)さん、

名刺には 猛禽類生態研究所代表 の文字。

 

「観洋の近辺にも、この季節だから南三陸で撮れる野鳥がいるだろう」

そう思い立って 南三陸町へお越しになったそうです。

穏やかでやさしい口調で 紳士的な方。

志津川湾がラムサール条約に登録されたこと、コクガンのこと、

近くにイヌワシの営巣地があること、などなどお話している内に

すっかり意気投合。

「本、置いて行きますね」と ご本人が著した書籍を二冊。

岩手県の地方紙に連載されたご本人の記事、それをまとめた書籍がこちら。

拝見すると まるで野鳥図鑑。

岩手の動物のことも あれこれ。   コクガンについての記述も。

本来「イヌワシ」の研究者であり、専門家。

もちろん当館から近い下北山地にある翁倉山のイヌワシの営巣もご存知でした。

イヌワシも コクガン同様、国の天然記念物で 絶滅危惧種です。

数々の野鳥写真に

「素晴らしいですね。機会を逃さずよく捉えていらっしゃる」と向けると、

「自然の中に身を置いてじっとしていると野鳥の方から寄ってくるものですよ」

確かに、これは 野鳥観察の極意。

ただ、Bluebiederは「時間の都合」でついつい待ちきれずに

追い掛け回してしまいます。   先週土曜日の朝もそうでした。

立木の梢に「おっ、カワラヒワ!」

レンズを向けるも「人の気配」に失せてしまい、残念。

と、帰りかけて振り返ると・・・「おっ!」

地面に降り立って何やら 餌をついばんでいるのが一羽。

冬鳥「ジョウビタキ」のメスでした。

主に山形宮城以南で冬場見られる野鳥で関東でも広く出現するので、

まぁそんなに珍しくもなく、人をあまり恐れません。

 

関山さんの本にもジョウビタキの記述を見つけました。 こちらはオス。

「紋付を羽織ったような模様」の鳥と記されています。

が、メスは このように比較的地味な配色。

それでも、尾羽辺りのオレンジ色もやさしく

全体的にベージュ系の女性的な「装い」です。

落ち葉や枯枝の積もった辺りでは「同系色」なので姿が紛れてしまいます。

「控え目」なのですね。

国道45号沿いを移動中、「仙台から89.9キロ」の標識の上。

ちょっと滑稽な図です。

キョロキョロと辺りを見回し、餌を探しながら移動していました。

珍しくないとは言え、季節の鳥。どうしても撮らねば! と

つい「追いかけ回して」、「彼女」にはすっかり迷惑をかけしてしまいました。

「もう、しつこいわねぇ!」と思われたかどうかは定かではありませんが

いや、きっと思われたことでしょう。 ジョウビさんごめんなさい。

 

みなさんも、たまに野鳥観察など いかがですか?

普段は気にも留めていなかった飛び回る黒い点を、

みんなスズメだと思っていた小鳥を、試しに双眼鏡でのぞいてみてください。

 

「ああ、こんな綺麗な色をしてるんだ」とか「かわいい~」とか

分かっただけでも面白い♪

何より自然に親しむのって、いいもの♪ 心 癒されます。

野鳥観察には

「自然の中に身を置いて じっとしている」関山さん方式をおすすめします。

Bluebirderのように追い掛け回すのは

「嫌われる」原因ですから お勧めはしません、くれぐれもお気を付けを。

 

関山さん、書籍 ありがとうございました。

 

おまけ・・・

これ、ホテル観洋近くの林漁港にいたジョウビタキのオスです。デジスコ撮影。

もう5年前のことです。きれいでしょ?

 

 

ジョウビタキを追跡した日、イソヒヨドリ♂の幼鳥でしょうか

縄張りを主張していました。

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桜の季節の野鳥たち

一週間ぶりのご無沙汰です。

BlueBirder*Sです。

南三陸町のホテル観洋前のソメイヨシノは満開。

でしたが、その後15日の強風警報下、花弁は花の「猛」吹雪

もう半分くらい散ってしまいました。

一方、町内のヤマザクラは いよいよこれからが盛りです。

 

さてさて、ここ何年かバードウォッチングに

時間を割けていなかったせいでしょうね、

野鳥撮影の腕がすっかり鈍ってしまっていました。

自慢する程の腕でもないのですが、

この所、シャッターチャンスは逃す、ピントは甘い、

手振れは起こす・・・。

レベルは自己ベストに遥かに及ばす満足出来ていません。

ですから、心癒されるはずの野鳥観察が

ちょっとストレスにも。アハハ

桜の季節、野鳥あれこれ ご紹介です。


先週、車で通りかかった郊外の畑では、

キジが餌を求めて歩き回っていました。オスは色鮮やか!

彼らも繁殖の季節です。

 

一方、これは南三陸町の隣の町で見かけたノスリ。

ワシタカの仲間です。

外見は トビ風の茶系統の羽で 地味な印象ですが

空中の一点にとどまって停止飛翔する

「ホバリング」の名手。

こうして、じっと狙い澄まして

ネズミなどの獲物を捕らえます。

高速道路の下から法面へ吹き上げる強風に乗って

地上を見下ろしていたのがこのノスリでした。

それにしてもこの翼のシルエット、かっこいいですよねぇ。

バード ゴー! って空から舞い降りるガッチャマンのよう。(古!)

このノスリ、「何としても撮りたい!」という

こちら側のギラギラした気持ちが

「伝わって」しまったのでしょう

どんどん遠くへと離れていってしまいました。

ああ、そうそう、カラスにも追いやられてしまったのも

接近のチャンスを逸した一因です。

とにかくこの距離、遠すぎて

画像の明瞭度が確保できていません。

 

そして、こちらはカワラヒワ。

春になると 動きが活発になります。

 

全長は13.5cm。

全身黄色味のある褐色をしていて、

尾は魚の尾のような形をしているので

シルエットでも すぐそれとわかります。

褐色に見えますが、

飛ぶ時の翼の黄色い部分は鮮やかでよく目立ちます。

「キリコロロ  キリキリコロコロ  ビィーン」などと

鈴を転がしたような声でさえずります。

食べ物はタデ類、イネ科植物、オオブタクサなど

草の種子が主で、

雛には昆虫の幼虫を多く与えていますが、

成鳥が好むのは草の種子。

日本では北海道から九州までの

低山地・平地で繁殖しています。

巣は林ばかりではなく、街路樹、

庭木などにもつくられています。

北海道以北で繁殖するものが、

関東地方以西には冬鳥として渡りますが、

繁殖後は草地の広い、河原でみられることが多いので

「カワラヒワ」という名があります。

気になるのは、今年 桜にメジロの姿が見られなかった事。

↑桜と菜の花♪

毎年、この季節には桜の木にやって来て

花の蜜を吸ったりしているのですが

今年はなぜかそのメジロの姿が

観洋の桜の木では見られませんでした。

「まだ」、なのか、それとも

何かほかに来ない理由があるのか わかりませんが、

いつもの春と様子が違います。

代わりに、このツグミが桜の木を訪れていました。

15日になってようやく観洋前の桜にも

2~3羽メジロの姿が確認できました。

 

復興途上の南三陸町内では、

川に護岸が施されたり、嵩上げされたり、

防潮堤が築かれたりして

町の様子がすっかり変わってしまったせいか、

いつもの野鳥の姿が見られないのには気づいていましたが、

どうやら野鳥たちも「様子見」をしている気配です。

工事中ということもあるのでしょうけれど

様子の変わった町の新しい「自然」に 早く慣れて、

そこに逸早く「定住」「定着」してくれたらなぁ、と

願っているところです。

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