
21日の夕刻、

三日月がきれいでした。
うっすらモヤっぽく、月の輝きが少し滲んでいます。
暦通りの「大寒」寒波襲来で、
日中、日本海側に降り切れず

奥羽山脈を越えてきた雪に見舞われたあとでしたから。

雪雲が去り、良く晴れてくれたのが 夕方5時を回った頃。

今年2回目となった今回のスタパも 星天に恵まれ、2連勝♪というか 2連晴♪
120名のお客様からお楽しみ頂くことが出来ました。
この日は、マレーシアや、韓国、台湾からお越しのお客様も大勢参加されて

国際色豊かなスターパーティに♪
みなさん、スタッフの星空案内のもと

興味津々にスコープを覗き込んでは、歓声を上げていらっしゃいました。
すごい! きれい♪ わぁ~! おぉ~!!
ご案内差し上げる側としては、

それはもう嬉しい限りで この上なく光栄なこと。

スバルしぃ~!! ご参加、お楽しみいただき、ありがとうございました。
ところで、この22日に 町内では
「志津川湾でのコクガン調査から見えてきたこと」をテーマに

南三陸自然史講座が開かれました。
昨年末のブログで「この冬は、志津川湾のコクガンの数が700羽を超えたらしい」

ということはご紹介していましたが、

今回の講座で公表されたのは、

湾内の総数が 713羽に!!! これ、調査を始めてから最大の羽数です。

増えた要因としては、保護が進んだことで
国内で越冬する総数自体が増えているからではないか。

また、震災のあと、志津川湾内の環境が、
順調に回復してきているからではないか ということが考えられるとのこと。

聞けば、彼らの餌になるアマモは 震災前の1.5倍の範囲で繁茂しているそうですから、

コクガンたちにとって観洋から望む志津川湾は、
ますます冬を過ごすのに相応しい場になってきているのかも知れません。
研究成果として触れられたのは、
コクガンたちの震災前後の主な餌場(居場所)について。

震災前⇒海上の養殖浮き辺りで 主にアマモ(オオバンに”労働寄生”しつつ)を採餌

震災後⇒浮きが流され・・・小さな漁港で 漂着アマモ のほか

船揚げ場のスロープや

破壊されたコンクリート堤の上で アオサなどの藻類も採餌

最近⇒ 海上の浮き周辺に”回帰”しつつある中で

幼鳥(子ども)を連れた家族は 港の岸壁付近で アオサも採餌

羽数の増加により より広い範囲に分散中~♪
という、大災害を乗り越えたコクガンたちの『逞しい適応力』が紹介されました。
とにかく、
国内越冬数の 4分の1から3分の1を占めようかという700羽越えは凄い!!
国の天然記念物にして絶滅危惧種。貴重な渡り鳥の総数の1%が棲息していることが
ラムサール条約登録要件のひとつなのですが、

なんと10%近い羽数が越冬しているのですから、凄い!!
その上、9つの基準の内 5つをクリアしているは
国内54ある登録湿地の中では、志津川湾だけなのです。
豊かで深い自然の象徴のひとつが、コクガンたちの存在。
内外、いえ世界に誇れる自然環境が、ここ南三陸町にはあります。
みなさん ”星のソムリエ”って ご存知ですか?
観洋にお泊りになって、ご参加いただいた方にはもうおわかりでしょうが、

当館では、月二回の”スターパーティ”で、

ご参加のみなさんに 星空案内さしあげている、

はい、あの 方々です。

”星のソムリエ”は、星空や宇宙に関する専門的な知識を持ち、
その魅力を伝えるための資格。
夜空の星々の名前や特徴、星座の背景に隠された神話や歴史、

そして宇宙の神秘を多くの人々にわかりやすく伝えることが、
星のソムリエの役割。

元々は山形県にある、やまがた天文台から始まった活動で
やがて星空案内人資格認定制度が始まりました。
(写真は、星のソムリエ機構 代表理事の柴田晋平さん)
星のソムリエというのは”星空案内人”の通称です。
他の宇宙関連の資格は 知識を得ることを目的にしているものが多いのですが、

星のソムリエは、一般の方々に宇宙の知識をわかりやすくお伝えすることに特化。

専門的な知識を 誰でも楽しく学べるようにお伝えし、

望遠鏡や宇宙に関する深い知識も駆使して、星空をご案内しています。
な~んて、長々と堅苦しい「説明」は抜きに平たくご紹介するとすれば、
ずばり!「星空をご案内して、喜んでもらえることを何よりの”喜び”にしている人たち」、
それが星のソムリエです。
実はこの度、不肖Bluebirder、そんな星のソムリエの仲間入りが出来ました。

認定書がこちら!写真では、本名をブログネームで隠しちゃってますww。

この17日、仙台で開かれた資格取得講座の修了式にて。

認定書と認定証を手に、嬉しさを隠せないBluebirderでございます。

仙台では、今回14名の星のソムリエ準案内人が誕生しました。

今、全国にはおよそ8000人の”準案内人”と

1500人の”正案内人”が居て、

「星空案内”よろこばせ隊”」ネットワークが さらに広がりました。

ところで、観洋のスターパーティは、今年秋には200回を迎えることになります。
それもこれも、お客様のご参加はもちろん、
当館スタパの星空案内人の皆さまのご尽力おかげです。

認定証・・・大写しの顔は恥ずかしいので隠してしまいましたww。
準案内人はいわば仮免、現場の路上教習(経験)と試験を経て正案内人となります。
私、Bluebirderも 星のソムリエの一員として、
スターパーティにご参加頂く皆さまから喜んで頂きながら、
”正案内人”を目指して頑張って参りますので、
どうぞよろしくお願いいたします。
IDが 欽ちゃん二郎さんのコントコンビナンバーになりましたww
なんでそ~なるの?! いえいえ、55号は
世界のホームラン王王貞治氏の年間最多本塁打記録に由来しているそうな。
偶然とはいえ 光栄なこと・・・。
・・・なんとも 小惑星(昭和臭え)お噺でございましたww
今度のスターパーティは、

みなさま、新年 おめでとうございます。
本年も、どうぞよろしくお願いいたします。
暦の上では、まだ 松の内、正月5日。
みなさまは、新しい年をどのように迎えられたでしょうか。
もう、既に当館SNSで出尽くしている観のあるシーンではありますが、

今年の観洋 初日の出がこちら。
日の出時刻6:52から10分ほど経ってからでしたが、

神割崎側の岬の上にかかった雲から ようやくの”ご来光”と相成りました。
初日の出直前には、上にある雲に隠れて
ごく短かかったのですが、立派に太い”太陽柱(Sun pillar)”が出現♪
6階コンベンションホール羽衣で朝食のお客様方のもとには、

まばゆい”年神様”と一緒に二重の”幸運”が訪れた、そんな印象です。
マイクを手に朝食会場のご案内をしていた私Bluebirder、
”太陽柱”を撮れませんでしたから、画像を紹介出来なくてごめんなさい。

お食事中のお客様には、

観洋屋上の星空がきれいなこと、

天の川が"ごく当たり前”に見えることなどと併せ、
毎月スターパーティを開いていることも案内させて頂きました。
そのスターパーティ、今年の予定です。

”天体ショー”あれこれ、ご宿泊予約のご参考に どうぞ。
そこで、新年の初スタパは、

”プレアデス星団”、和名”すばる”を楽しみます。
資料画像(⇓)ですが、きれい♪ でしょ?
欧米では”セブンシスターズ”って呼ばれています。
ギリシャ神話に登場する神、アトラスの美しい7人娘なのだそうな。
Bluebirderは、最近知ったばかり。

左端、縦に並んだ星、下が父”アトラス”、
上が母”プレイオネ”。
☆ 真ん中が”アルキオネ”。
あとは、上から ぴったり並んだ星が”アステローペ”。
☆ 右下”タイゲタ”
☆ 左下”マイア” その右下が”ケラエノ”
☆ その下”エレクトラ”
☆ 一番下が”メローペ”。

大自然の中で育った彼女たちは、純粋さや清らかさの象徴とされ、
狩猟と貞潔の女神アルテミスの侍女でもあったことから
人々から憧れのまなざしで見られていたそうです。

一際明るく輝く”すばる”、”プレアデス星団” 一層美しく見えて参ります。
8日は、そんな "セブンシスターズ”の美しさを鑑賞頂くほか、
太陽から地球を挟んで反対側にあって、
正面から光が当たってちょうど観やすくなっている木星と、
リングの面が見えない”くし刺し団子”のような土星もお楽しみ頂きます。
5分に2つ♪

スターパーティ開催中のピーク時には、

素晴らしいペースで流れ星を見せてくれた

ふたご座流星群でした。

12月14日、ふたご座流星群が極大・・・というのに

大時雨の日中・・・。

今夜の星空観望はまず望めないだろうと諦めていました。

それがどうでしょう。夕刻、なんと幸運にも 雲が切れ始めたのでした。

星が見え始めたことを、館内放送でお客さまにお知らせし、

流星の出現を待ち受けました。画角に収まり切らなかった流れ星が右にあるの、
わかります?
こちらのご夫妻には、きっと見えていたことでしょう。

うわ~!! わ~!!

おお~!

星が流れる度に、

お客様からは、歓声が沸き起こりました。私、Bluebirderも興奮気味に・・・。

小さな広角レンズのタイムラプス撮影では、

流星がごく淡く小さくしか写っていませんが、
光跡はゆうにオリオン座の肩幅を超える長さの流星も多く、

肉眼には、もっと明るく鮮やかに見えました。こちらは右上に・・・

それがなんとも感動的で。

それにしても、これだけの枚数に 写り込んでいるということは、

どれだけ多くの星が流れたのか

容易におわかり頂けることと思います。

かなり厳しいコンポジットですが、8個確認出来ます。右と下に光源に潰されたのが
1~2個ずつありましたから、11個はナイトラプス撮影で捉えていたことになります。

気が付けば、いつしか空は快晴に。 オリオン座も、おうし座も、

すばるも、木星も土星も美しい”快星”となった ふたご座流星群の夜、

80名余りのお客様からスタパをお楽しみ頂くことが出来ました。
ありがとうございました。
今度のスターパーティは・・・


その距離は、直線にして 4200キロメートル。右側の赤い線が秋の渡りルート。

地球一周は、およそ4万キロメートルですから、
その10分の1以上の距離を飛び、コクガンは渡ってきます。
繁殖地と思しき北極圏から。
これは、あくまで南三陸町の志津川湾まで直線で結んだ距離ですから、
実質は、もっと相当に長い距離を飛んで来ていることになります。

その上驚きなのは、春の渡りでは、標高3400メートルというとんでもない高さの山脈を
飛び越えて行くというのですから、その飛翔力たるや!小生Bluebirderもびっくり!!

志津川湾の彼らは、”羽を休めている”という形容がそのまま。

彼らの渡りの現実を知ると、「おつかれさま」という気持ちにもなってしまいます。
全世界には55万羽以上が棲息しているそうですが、問題なのは東アジア個体群。

日本を含む東アジアに渡って来るのは多く見積もっても8000羽程度と極少。
北アメリカでの渡りは15万羽ということですから、14万羽以上の差は甚だしい!!!
数が減ったのは、乱獲や土地の開発が原因とのこと。

東アジアエリアの8000羽中、日本国内で越冬するのは2000羽台。
飛来地は東北から北海道にかけての沿岸で、ごく限定的。
レッドデータブックでは絶滅危惧種に指定され
国の天然記念物として護られています。
そうした中でも、前の冬、409羽が越冬したのが志津川湾。
ここの自然がどんなにか豊かなのだという証しです。
北海道の野付湾がアジア最大の中継地で、

一部は北朝鮮へも渡っていることもわかっていますが、

繁殖地は、まだはっきりわかっていません。

大体 このあたりではないかとされているのが、画像下の黄色い丸と赤い丸のエリア。
ロシア国土の東北部、北の外れです。

繁殖地の特定は、今後の調査の成果を待つことになります。
”4200キロメートル”を渡ってきたコクガンたちには少し申し訳ないのですが、

当ホテル観洋から、”歩いてたった15分”のところで 観られるんですよ♪
今回ご紹介した姿は、その防潮堤から撮りました。
ここは前の冬には見かけなかった水域。
今シーズンになって”居場所”として定着したばかりのようです。

みなさんも、希少な水鳥”コクガン”を 是非観に行ってみてください。
大好物のアマモを求めて、それはもう元気に泳ぎ回っていますから。

長旅を労うどころか、
生き生きとした姿に逆に癒されてしまっているのがBluebirderでございますww。
※資料画像:2020年南三陸自然史講座より
