わくわく☆全国被災地語り部シンポジウムin東北 開催★Report④

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いつも「ときめきピチピチ便り」をご覧いただいている皆様、こんにちは。
しゅんです。

いよいよ全国被災地語り部シンポジウムin東北のReportシリーズも
今日で最終回となります。


まとめとして本日のBlogはシンポジウム2日目のReportとこれからに向けた
総括と構想と「語り部宣言」をお伝えします。

※その前に、
・・・・またまた振り返りのために、前回までのReport①・②・③はこちらから↓

3/23Blog「わくわく☆全国被災地語り部シンポジウムin東北 開催★Report①」
http://www.mkanyo.jp/onsendayori/2016/03/inreport.html

3/24Blog「わくわく☆全国被災地語り部シンポジウムin東北 開催★Report②」
http://www.mkanyo.jp/onsendayori/2016/03/inreport_1.html

3/31Blog「わくわく☆全国被災地語り部シンポジウムin東北 開催★Report③」

語りべS4部・5部 (1).JPG
『全国被災地語り部シンポジウムin東北』
in南三陸ホテル観洋 2016.3.21&22 


3月22日(2日目)

昨日に続き、朝は「震災を風化させないための語り部バス」にてスタート。

今回はシンポジウム特別コースとして、基本コースと一緒に
『高野会館案内コース」も実施しました。
高野会館案内.jpg
(写真;ココロプレス・吉田さん撮影)


『高野会館』は震災発生時、329の命(米327名と犬2匹) を救った建物として、
津波災害の脅威と恐ろしさを直に伝えることができる場でもあり、
同時に命の尊さや命を救う備えの大切さを感じることができる場所として
たいへん貴重な場であることを参加者の皆さま一同思ったのではないかと思います。
高野会館は通常、内部は立ち入り禁止となっておりますが、
今回シンポジウム参加者の皆さまには語り部バスの特別コースにて
案内致しました。ご自身の目で見て感じ、そしてガイドから当時の状況を
聞くことによって、現在だけでなく未来へ何を伝えるかを
それぞれが思った時間となりました。

20160322_010904172_iOS.jpg
第四部もう1つのプログラムは「津波避難システム社会実験」を実施しました。

今回は私共、ホテル観洋と東北地域づくり協会、
REIC(リアルタイム地震・防災情報利用協議会)様の共同開催の形で
参加社員一同がシステム登録から避難完了までの一連の流れを実践致しました。


この実験はあくまで地震・津波の際の避難情報を共有することと、
大きなコミュニティではなく、ある程度特化した集まりの中での情報共有を
目指すシステム、実験です。
しかしながら、震災発生時に安否確認もままならず、
家族や大切な人が今どうなっているか分からない精神的に追い詰められていく
当時の状況を経験したからこそ、この社会実験によって、
自治会の中や会社、学校などあらゆる集合体の中で安否確認情報を共有できることは
「次」の行動や判断の材料に成り得ますので、今回の実施においても
必要性を感じた方は多かったように思います。

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2日間に渡って開催された全国被災地語り部シンポジウムin東北。
閉会セレモニーの中でシンポジウムの総括・これからの構想が
大阪府立大学・山地久美子先生から提案として発表され、
語りべS4部・5部 (13).JPG
ここでもそのままで終わらず、参加の方から積極的なコメントが寄せられ、
"ゆるやかなネットワーク"をガッチリ手を取り合って創っていく
最後まで熱意いっぱいの会場になりました!

併せて、3つの分科会の報告も行われ、
Book1-6.jpg
写真 左) 宝田 和夫 気仙沼観光コンベンション協会副会長
中央) 小林 郁雄 神戸市 人と防災未来センター 上級研究員
右) 伊藤 俊 南三陸ホテル観洋 営業課長

"伝え続けていくための繋がりを作っていきたい"

・・・という共通項が生まれていました。

特に私自身は第3分科会 次世代に繋ぐ語り部ワークショップに携わった中で、
キッカケをつくること、出会う事。
思いを聞くこと、思いを話すこと。
そこから新しく生まれるものは未来へ伝える、
繋がる、広がる。

それぞれ異なる環境に住む若い世代の共通メッセージは
「交流したい」「学びたい」「伝えていきたい」
機会の平等、自主性を育む、命の大切さをどう学び活かしていくのか、
様々な困難、課題はただあるもののそれを諦めずに取り組んで行くための
キッカケ作りはそれぞれが考えていく。


それは第一分科会、第二分科会でもネットワークの必要性、重要性が提言された
ことにより、私たちの進むべき方向性がこのシンポジウムによって導かれる
機会となったことは大きな前進になったと言えます。

宮本肇副実行委員長から発表された「語り部宣言」。
20160322全国被災地語り部宣言最終版2.jpg
全会一致のもと採択し閉会致しました。


達成感と同時に、本当にこれからがスタート・・・って思う瞬間でした。


以下、【語り部宣言全文】

全国被災地語り部 宣言

私たち「被災地語り部」は全国から東日本大震災被災地、
宮城県南三陸町に集い、3月21日、22日の2日間、
各地における取組み、課題、希望を伝え、議論しました。
閉会にあたり、誰もが「語り部」であり、
私たちは「命を守る」ため次世代へ教訓を伝える
努力を続けることをここに宣言します。

1.私たちは、地域の歴史を学び、自身、地域の自然災害の
経験を記憶・記録し、「命を守る」ため次世代、
社会へ広く伝える活動を実践、支援します。

2.このシンポジウムをきっかけとして始まった
全国の語り部との交流を深め、
ゆるやかなネットワークを広げていきます。
交流により各地の災害、語り部の活動を理解することで、
自身の語り部活動の学びとします。
3.災害の悲惨さを伝えることで、防災・減災・縮災を
語り部の力で広げていきます。
そのために様々な提案を行います。

被災地語り部活動をより進めるために
「被災地語り部基金」の創設を提案します。


全国被災地語り部シンポジウムin東北
南三陸ホテル観洋において
2016年3月22日

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今シンポジウムでは全国的な拡がりのスタートの場という位置づけもあり、
たぶん初めてだと思いますがパネル展示等の企画も初物づくし!?でした。
シンポ展示物 (7).jpgシンポ展示物 (1).jpg
シンポ展示物 (8).jpgシンポ展示物 (2).jpg
全国の各被災地で活動している皆様を紹介するパネルには
東日本地域だけでなく、中越や雲仙、神戸、和歌山からもご協力をいただき、
東北地域づくり協会様提供の航空写真パネル、復興工事の中心的存在でもある
UR都市機構様のパネル展示も行うことが出来、たくさんの方々の目に
止まっておりました。

又、気仙沼オプションツアーも企画したり、
最後まで試行錯誤の連続だった、シンポジウムでしたが、
参加者アンケートや新聞、テレビ報道からも

「この取り組みは継続してほしい」
「たくさんのことを一度に学べた有意義な機会でした」
「新しい出会いや繋がりを作ることができました」

・・・・・などなどの感想も寄せられ、
反省点や課題も多く、次回への宿題も出来ましたが、
それでも「やって良かった」感が余韻として残るシンポジウムとなりました。


【※ ↓ 新聞掲載例】
4.5日経新聞記事.jpg
(4/5付 日経新聞朝刊)
シンポジウム河北新報.jpgシンポジウム三陸新報.jpg
シンポジウム産経新聞.jpgシンポジウム朝陽新聞.jpg

【アンケートもたくさん書いていただきました!】
アンケート用紙1.jpg

定員200名のシンポジウムが最終的に330名の参加まで膨らみ、
かつ最後まで意欲的な、建設的なシンポジウムであったことを
開催側スタッフとしてご報告させていただき、
新たなチャレンジも同時にスタートし、
まだまだ走り続けることを皆さまにお伝えして、
4回にわたり続いてきました、☆全国被災地語り部シンポジウムin東北☆の
レポートを終わります。


最後に、

今回の「全国被災地語り部シンポジウムin東北」の開催について、
関係者皆さま、関係機関各位様、応援してくださった皆さま、
この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
改めて機会がございましたら直接御礼に伺いながら、
また今後の取り組みについてもご指導・ご鞭撻のほど
宜しくお願い申し上げます。


次回は、兵庫県淡路島で集い、お会い出来るかもしれません(笑)


それでは今週もここまで。
バイバイなっしー.jpg


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このページは、ネット販売課が2016年4月 9日 21:23に書いたブログ記事です。

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