いらっしゃいませ(*^▽^*)
マリンパル保育士小野寺です。
それぞれのお正月を過ごした子どもたちがまた登園しはじめ、マリンパルにも賑やかさが戻ってきました。今年もみんなが笑顔で楽しい毎日を送れるような保育を行っていきたいと思います！
さて、今回のマリンパル福興だよりは『番外編』をお送りします♪
お正月が終わると、今度は成人式ですね！我が家の長女も今年成人を迎えます。
子どもが成長するというのは、ほんとに感慨深い気持ちになりますね・・・。
この子たちが成人か~という思いと一緒に浮かぶのは、やはりあの震災のことです。
５年前は中学３年生、卒業式を前日に控えた３月１１日、震災は起きました。中学校で友だちと一緒に不安でいっぱいの夜、次の日の卒業式で歌う予定だった『道』をみんなで歌い励ましあったそうです。
卒業式は３月末に行われたものの、子どもたちも全員が揃うことはできませんでした。また、被災した家庭も多く、親を失った子供もいた中での卒業式は心からおめでとうとは言えない状況でした。
高校の入学が決まっていたものの、子どもたちの環境は一変。長女の通う志津川高校は避難所となっていて、学校再開のめどが立たないため、近隣の高校２校に分散して高校生活が始まり、制服も間に合わずしばらくは中学校の制服で高校に通っていました。
また、学校はお弁当持参・・・。店も被災してほとんど存在しない中、まして避難所から通う子どもたちに、お弁当を用意するのは大変でした。
希望でいっぱいの高校生活も、瓦礫や冠水、街灯もない中の徒歩通学、ＢＲＴが整備されるまではバスの本数が少なく本当に苦労しました。
考えるほどに大変なことの連続でしたが子どもたちの持ち前のポジティブさに大人のほうが助けられることが多かった気がします。
高校生活を終えると、進学、就職とそれぞれの希望の進路へ進み、今頼もしいほどに頑張っています。
南三陸を出て、外で生活している子どもたちの多くが「絶対南三陸町に帰ってきて暮らす」といっています。みんな、自分たちの生まれ育った町が大好きなんです。思い出の故郷は無くなってしまったけれど、新しい未来の故郷が出来るのを本当に楽しみにしています。それは子どもたちだけでなく、ここで暮らす私たち大人にとっても大きな希望となっています。一日でも早く復興が進むことを心から願っています。
我が家の長女は、ホテル観洋に避難していた３月に、散髪のボランティアさんにホテルのお風呂場で震災後初めて髪を切ってもらいました。そのことがずっと心に残り、美容師を目指すことを決め、この春から美容師としての一歩を踏み出します。あの時の感謝と感激した気持ちは今でも忘れないそうです。
また、中学の卒業式の後には、当館に当時避難していた副社長、女将さん、スタッフの方々が長女の帰りを待っていてくれて、ありったけのロウソクを灯し、貴重な食材を使って卒業パーティーを開いてくださりみんなにお祝いしていただいたこと本当にありがたく思っています。
子どもたちは本当に多くの方々に支えていただいて成人を迎えることが出来ます。たくさんの感謝の気持ち忘れずにいてほしいと思います。
南三陸町の成人式は１月１０日（日）同町のベイサイドアリーナで行われます。式の後は当館南三陸ホテル観洋にて祝う会も開催します。
女将さん、スタッフの皆様どうぞよろしくお願いいたします。
このたび晴れて成人を迎える全国の皆様、おめでとうございます。
大人としての自覚持ちつつ、子どものころの純粋さを忘れずに、素敵な大人になって下さいね。
いい式になりますように・・・。
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