この写真は、先週よーすけさんやミカ先生がブログでお伝えした南三陸を旅した会の皆様です。
先日、フロントスタッフから「やっちさんを尋ねて、お客様がいらっしゃってます。やっちさんと同じ名前の方だそうです。」と言われ、「誰だろう????」と思いながらロビーへ行くと、そこにいらっしゃったのは、リピーターのO様ご夫妻でした。
O様とは8年位前に当館で知り合い、私と同じ名前の町(千葉県八千代市)在住のお客様ということで、お互いに親近感をもっていて、当館に宿泊された際にはいつも私の事を尋ねてくれていました。
その日、O様が真っ先に私に見せてくれたのは、2011.3.11の刻印がある当館のオリジナルスタンプが押された手帳でした。
私はハッとして「あの日ここにいらしてたんですか?」と尋ねると、「そうなの。あの日ここに来た事を残したくて。そう思っていたらロビーにスタンプが置いてあってね。記念に押して帰ったんだ。」と笑顔で話してくれました。
東日本大震災が起きたあの日、O様は私の事を心配し、ホテルスタッフに私の事を尋ねてくれたそうです。でも私は、あの日お休みを頂いていたために、O様には会うことはできませんでした。
O様ご夫妻は託児所マリンパルで2泊を過ごし、震災3日目に登米市横山小学校へ歩いて移動されたそうです。
移動の途中、家が一つもなくなりガレキの山となってしまった光景を目にし、警察官から「ここが戸倉地区です」と説明され、私の家が戸倉地区にある事を知っていたO様は、益々私の安否を心配されたそうです。
その後、震災からおよそ1年後の今年2月に、O様ご夫妻は再び当館を訪れてくれました。そしてその時も、私の事をスタッフに尋ねてくれたそうで、スタッフから私が産休に入っていると聞き、1年経ってやっと私が無事でいる事を知り、ホッとされたとおっしゃっておりました。
そして先日、震災をホテル観洋で経験した仲間達と一緒に、また当館を訪れてくれました。
O様ご夫妻のお話を聞いて、1年近くもず~っと私の事を心配していてくれた事に、ありがたい気持ちと、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
でも、こうしてまたお互いに元気な姿で再会できた事に、心から感謝しています。
O様ご夫妻との縁、そしてそこから新たに繋がった縁を大事に、これからもホテルウーマンとして頑張って行きたいと思います!!
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